ここから本文です

瞼の母 (1962)

監督
加藤泰
  • みたいムービー 9
  • みたログ 55

3.95 / 評価:19件

話芸的なリズム感

  • A/Y さん
  • 2021年1月26日 22時25分
  • 閲覧数 120
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

ローアングルの長回し。画面を額縁のように仕切って描かれる人と人の距離(というか断絶)、背後の情景の移ろいが物語を丁寧に支えている。
個人的に、話がベタベタすぎるのを少し我慢しなきゃいけない感はあるのだが、当時の社会風俗の様子や着物の美しさも含めた加藤泰の演出のこだわりを楽しんでいるうちに惹き込まれ、舞台が江戸に移ってからは特にあっという間。
心理変化に伴うキャメラの回転!そして「ここぞ!」というシーンでの、顔がスクリーンをはみ出さんばかりの超クローズアップ(これを巨大スクリーンで体感している様を想像せよ)!

約15年ぶりの鑑賞だが、台詞配置やカット割り等のリズムに、落語や講談のような話芸的リズムを感じたのは発見だった。
人情噺のような物語も、悪くはないんだけど、それだけだと観ていて正直キツい。加藤の演出は、たしかに完璧に物語に則って構築されているけれど、その形式だけを抜き出してみても、十分に観る快楽のようなものが体感できる。

とは言っても、「おめぇら、両親はいるのかい?子供は?いねぇんだな!(ブシュッツ!)」にはシビレたなぁ。
また15年後くらいに観ると思う(まだ生きていればの話だが)。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ