レビュー一覧に戻る
タッカー

タッカー

TUCKER/TUCKER: THE MAN AND HIS DREAM

111

gah********

5.0

「インディアン」に対抗してこの作品だ!!

最近、レビュアー界では「世界最速のインディアン」が熱い注目を浴びています。残念ながら地元では上映予定は無いです。私のようなそんな残念な皆さんに変わりと言っては何ですが夢見るおっさんの映画を紹介します。 第二次大戦末のアメリカがこの映画の舞台です。子供の頃から機械いじりの好きだったプレストン・タッカー(ジェフ・ビリッジス)さんはデトロイト郊外の自然の多い小さな町で大きな夢を抱いていました。彼は9つの頃から大好きだった自動車の仕事をしてきています。戦時中は驚異的なスピード185キロを誇る装甲車を開発するも速すぎる、と妙な理由で軍から不採用になったりします。やがて戦争は終わり、タッカーさんは自分の長年の夢だった、新しい夢のスーパーカー(もう死語?)を作ろうと決意し、行動を開始します。 愛妻ヴェラさんや長男ジュニア(クリスチャンスレーター!)等の愛すべき家族、友人の元銀行家、エイヴさん、技術屋のジミー(日系人)さんやたくさんの人の協力で困難を乗り越えながら「タッカー・トーペード」を完成させます。本格的な自動車つくりのプロではないタッカーさんが思い描いたこの車トーペードは最高時速195キロを誇り、安全ガラス、シートベルトの装着、ディスクブレーキの採用、前面ライトを3灯配し、スタイリングや居住性、荷物の収納、燃費にも優れた当時としてはめちゃくちゃ先行していたSFチックな車でした。トーペードは巧みな宣伝活動やその性能、スタイルで人々の関心を集め、予約は殺到していました。世界最大の工場も購入し、タッカーさんのトーペードを多くの人に乗ってもらいたい、という夢は叶うかに思われましたが、タッカーさんの成功をねたむ巨大な自動車産業ビッグ3はタッカーさんに圧力をかけ、あらぬ誹謗中傷を振りまきタッカさんーとトーペードを闇に葬り去ろうと暗躍するのです。夢の車トーペード、そしてタッカーさんたちの運命は? あらすじを書いていると本当に虚構の話でまさに映画みたいな話に思えますがフランシス・フォード・コッポラが監督したこの映画はフィクションもあるでしょうが実在の人物プレストン・タッカーの史実に基づいて描かれています。この映画はおそらく昔夢見る少年だった男達(進行形の男達にもね)の為に作られた男の為の映画です。(でもこの映画が好き、って女性には素直に敬意を表したい!)全編に流れる音楽もめちゃくちゃ格好良くってその頃のアメリカにいたことの無い私も胸がときめきます。この映画の音楽は私の心に残り、今でもバラエティ等で使われてるとパブロフよろしくこの映画を思い出します。名車タッカー・トーペードは今見返しても未だ魅力的な本当に格好いい車なのです! この数奇な史実は同じ異端児である映画「アビエイター」の主人公である謎の億万長者ハワードヒューズさんを登場させます。ヒューズさんはタッカーさんの苦境を救うのです。(「ヒューズさんの巨大輸送機が登場しますが「アビエイター」でそれが飛行する姿を見れた時は嬉しかった!) 「タッカー」は他から入ってきた経営陣によるタッカー社の乗っ取り、トーペードとパトカーとのカーチェイス、など、スリリングな展開をしながら手に汗握る、タッカーさんを巨大詐欺事件の被告にした裁判シーンへ発展します!相手はあまりにも大きな権力者!そしてタッカーさん達はあまりにも小さな存在!もはや勝負ははじめから付いているように見えますが果してタッカーさんの運命やいかに?(陪審員のおじさん、いいです!) 遠く1988年に作られたこの傑作を大御所レビュアーの皆さんが未だレビューしてないのは不思議ですがそういう私も「インディアン」が見れない欲求不満がなければこの作品を見直し、レビューする事はありませんでした。この映画は多くのレビュアーさんたちが既に見ているはずだと思います。是非とも親愛なるお気レビの皆さんのレビューを読みたいものです。(アビエイターも見られると共に面白くなるかも。あっちは暗いけど) まだ未見のレビュアーの皆様にも是非とも見てレビューしてもらいたいです。 07年今年の1月。ビッグ3のひとつフォードが過去最大の赤字を出しているそうです。この「タッカー」の中でタッカーさんが言っていた事は公開当時でもかなりの先見性があると言われていましたが現在日本のトヨタが世界売り上げの上位に君臨している実情を考えるとやはりタッカーさんって早すぎた(遅すぎてもある?)天才だったのだと思います。 「インディアン」のじいさんもかっこいいけど(まだ見てないけど)このタッカーさんもめちゃくちゃカッコいいです!オバータイガー!

閲覧数430