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やっちゃ場の女 (1962)

監督
木村恵吾
  • みたいムービー 1
  • みたログ 9

3.88 / 評価:8件

素直じゃないのが江戸っ娘よ!

  • bakeneko さん
  • 2010年2月18日 13時28分
  • 閲覧数 504
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

昭和30年代の築地の青果市場の仲買い店の家族を中心にした庶民劇で、今は失われた庶民風俗や住宅&生活情景等が、懐かしく生き生きと描かれる“昭和庶民悲喜劇”の佳作であります。

本作は、元気な下町娘の奮闘を通して庶民の哀感と活力を描いた人情喜劇であります。そして、大映映画独特の“現実の重さ”が後半に入ってくるところが出色で、喜劇調の内に松竹や東宝の喜劇にはない冷風を感じさせるところがあります(逆に言えばその辺りに写実性を感じる訳です)。この地に足の着いた悲喜劇的構成は、しかしながら庶民のエネルギーの讃歌へと着地して、爽やかな後味をもたらしてくれるのであります。
主演の若尾文子の健康的な美しさは抜群に綺麗で魅力的ですし、叶順子も可愛らしく撮られています。更に、多くの脇の登場人物もしっかり描き込まれていますが、実際の市場や街中の人々が元気一杯に映っていることも気持ち良い活気を感じさせてくれる作品であります。
そして本作はその写実性故に、今日の私たちが観ると“昭和30年代後半をそのまま切り取って閉じ込めているかの様な”事象に、高度成長期の希望に満ちた日本を体感することが出来る映画でもあります。
活写される市場の情景や街並、車や電車等の交通機関や、電話やTV等の家財道具、当時の流行や話題、葬祭や人情が“かぎりないなつかしさ”を想起させてくれる映画で、特に隅田川周辺の風景の明るさは晴れ晴れとした気持ちにさせてくれます。

ちょっと辛口の庶民喜劇で万人にお勧めの娯楽作ですが、昭和30-40年代生まれ&東京の下町育ちの方には懐かしさ一杯の作品であります。


ねたばれ?
1、 宝酒造って昔は、サイダーやビールも作っていたんだ!(飲んでみたいな~)
2、 若尾文子さんは良い球投げます!

詳細評価

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