黒の試走車(テストカー)
作品レビュー(10件)
- 池バス
4.0点
田宮二郎主演。脚本が面白かった。 産業スパイの走り。高度成長期の昭和の車産業の事が良くわかりました。
- stanleyk2001
5.0点
傑作スパイ映画。といっても東西冷戦ではなく産業スパイ。 新型スポーツカー開発をめぐる自動車会社の熾烈な情報戦。盗聴、盗撮、潜入、窃盗、罠、買収、脅迫、強要、美人局、果ては偽装事故! 田宮二郎、高松英郎達のメリハリの効いた演技。増村保造監督の無駄ないスピーディな演出が光る。思わずうーんと唸ってしまう社会派サスペンスの傑作!大映は凄い!
- lov********
3.0点
ネタバレある実在したメーカーがモデル
このレビューにはネタバレが含まれています。 - kyo********
3.0点
ネタバレ陳腐化=安易な価値観の報い
このレビューにはネタバレが含まれています。 - ********
4.0点
1962年。増村保造監督。自動車会社の新車開発をめぐってライバル社とのスパイ合戦を描いた話。相手は元関東軍特務機関の凄腕産業スパイに対して、民間出の産業スパイ(高松英夫)の部下(田宮二郎)は恋人(叶順子)を使ってまで情報を得ようとするという話。恋愛の話がかすんでしまって男たちの戦いに焦点が絞られているのは残念です。産業スパイといえば女でしょう。 テーマはずばり「戦争」。高度経済成長を迎えた日本社会の様子がかつての戦争の比喩で語られる。かつての国家の戦争と違うのは、社内にも身内にもいたるところに敵がいて、いたるところに金でころころと転ぶスパイがいること。嘘や裏切りが日常的なこの新しい「戦争」にはルールがない。田宮二郎が最後に「会社って何です。人間よりもえらいんですか」と啖呵を切ってやめていくように、ルール無視の経済戦争と「人間」が対比されています。 ラストは、陰謀と裏切りが渦巻く「黒」い経済社会から生まれた車と、そこから抜け出した田沼と叶の「白」いカップルの対比。彼らが着ているものは当然白いわけだし、波打ち際で白く弾ける波頭の傍らでキスを交わすわけです。当時の黒シリーズは白い人間を必要としているらしい。
スタッフ・キャスト
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