斬る

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斬る
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(17件)


  • yam********

    4.0

    ネタバレ全ての血はただ空しく流れ続ける

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tos********

    3.0

    濃厚で短い

    出生の秘密を知らずに育った小諸藩士の高倉信吾。藩主の前で立ち合い、庄司嘉兵衛を負かす。その後すぐ、養父の信右衛門と義妹の芳尾が池辺親子に斬殺され、その仇討ちを果たす。そして流転の旅の末、幕府大目付松平大炊頭の警備役になる。  非常によく練られた脚本だと思いました。出来事を追うだけではなく、情緒的な描写を盛り込んでいます。これだけ濃厚な内容で、こんなに短い上映時間だったことに驚愕。

  • beautiful_japan_

    4.0

    妖しい雰囲気がある

    武士社会の不条理が描かれている。 義に生きようとする人もいれば、筋を通していこうとする者もいる。 現代人の感覚から見れば理解できない行動が少なくない。 優れた剣の技術を持ちながら、悲哀に満ちた人生を送る主人公を市川雷蔵がみごとに演じている。1960年代という感じの電子音と相まって、見終わったときに何とも言えないやりきれなさが残る。 不思議な、妖しい雰囲気を持つ作品だと思う。

  • ステレオ

    4.0

    ネタバレ危険!! エロスとタナトスの美学

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • しおびしきゅう

    4.0

    申し訳ございませぬ!

    NHKBSプレミアムで鑑賞! 2021年11月1日(月)放送分を録画で! オイラが2021年に観た、328本目の映画! 昭和37年、オイラが生まれた年の映画ですか! 59年前の映像ですが、色は鮮やか、綺麗な画です! さすが、4Kデジタル修復版! デジタル修復技術に感謝! いきなりの藤村志保のアップ! 若い、ふっくら丸顔! そして、天知茂! 若いけど、渋い! カメラが流れるんですね! 走るカメラ! 特に信吾が父親に会いに行った時が、凄いカメラワーク! こんな映像、観たことがない、と思う! 数奇な運命を辿った、1人の剣士! その一生! 斬る! 縦に真っ二つ! 梅の枝で刺す! そして……! 映画って素晴らしい! そいつぁよかった!

  • nak********

    1.0

    ネタバレ変な時代劇

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kih********

    2.0

    軽ーい刀のチャンバラ劇

     武士道の美学を描いたものだろうか。ところが拙者には武士道というのが良く分からぬ。剣の道というのも分からず、加えてその美しさも分からぬ。よって、この映画の良さというものが分からぬ。だからといって、この映画を繰り返し見て武士道やその美学についての理解を深めたいという存念も御座らぬ。  幼少の頃、チャンバラごっこに興じて、この映画のお武家さんのようなポーズを互いに磨き合った思い出が御座る。チャンバラの美学? しかし今見るに、この刀の軽そうなことにはガッカリ感を禁じ得ない。昨今のCG画像に慣れてしまった子どもたちにバカにされないように、もう少しリアリティーのあるポーズを演じていただけないものか。  古き良き時代劇の時代の作品。拙者にはこれ以上の感慨は御座らぬ。これにて御免。

  • じぇろにも

    4.0

    ネタバレ廊下を歩く女が女を刺す

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • gir********

    5.0

    映画の教科書!

    三隅研次といえば剣。 それも生々しいまでに艶をだす(剣)の独特な演出で知られている監督だが、 本作は剣の演出のみならず、構図やカット割り、効果音、演出、編集に至るまで完璧な作品。 個人的に時代劇ものでは、 黒澤明の「蜘蛛巣城」が圧倒しているものと思っていたが、 あれは、シェークスピアのマクベスが題材の劇作品であり、 日本文学を映像にするとダメになる。 日本文学は映像化不可能なもの。 つまり、日本文学とは哲学に近いものであり 劇作品に向かないものと考えていたものが完全に 覆されたのが本作品。 又、圧倒的な存在感で見るものを円月殺法のごとく虜にする市川雷蔵やわきを固める俳優、女優たちも皆それぞれ素晴らしく こんな傑作が1960年代に造られていたのだと唖然とさせられる。 本作は日本文学の完全な映像化に成功している稀有な作品といえる。 カット割りや色使い、構成も革新的な手法を大胆に取り入れており 映像の世界でクリエーターを目指す者なら 必見の作品ではないでしょうか。

  • いやよセブン

    5.0

    武士道

    主人公(市川雷蔵)の出自は複雑で、本人には知らされていなかった。 剣の腕は凄まじく、多勢で襲ってもあっという間に切り殺されてしまう。 知らぬ間に隣家の恨みを買い、父と妹を殺されてしまう。 仇を討ったあと出奔するが、経緯を知っていた殿様は追うな、と命令する。 父から死の間際に聞いた出自から、実の父親を訪ねていくが・・・。 物語と映像が寄り添い、武士道の悲哀を訴えかける。

  • ind********

    4.0

    濃縮ドラマのまさかのラストに、エッ?

    短い時間に生前から生涯までをムギュっと詰め込んだ、おそろしく無駄を省いた原作のエキスのみ抽出しました・・という、観ているこちらが引きづり廻される、凄い作品です。 「眠狂四郎殺法帖」(田中徳三監督)の前年に公開された柴田錬三郎原作の剣士もの。三隅監督+市川雷蔵コンビでの大ヒットシリーズを切り開く「眠狂四郎 勝負」はこの2年後に公開されています。 脚本は新藤兼人で、おそらく原作に記されたものを外連味なくそのまま書き上げたのではないでしょうか、いやいや、短い尺に押し込むにはどうのこうの考える余裕もなかったのでは。そのため、あの時代としては驚きのアクションが画面に登場することになったのではないでしょうか。素っ裸の女が武士団に立ちふさがるとか、数十人を一気に切り抜けるとか、人体まっぷたつとか・・・。 しかし、そんな表現がなぜかかえってリアルなのは、現代のアクション映画としては研究の余地があるのではないでしょうか。 まさしく、雷蔵のあの必殺のかまえは迫力があります。あんな迫力のあるかまえのアクションを最近の映画に発見することはできません。 なにせ、展開が速いのでおそろしくアッと言う間に終わってしまった感があります、そこには「そりゃあ、ないだろう」とか「うそだろう?」などと疑問を挟む余裕もなく、トントンと進んで・・・エっ?終わり?のエンディング。 この後の狂四郎アクションの発芽を見ることができます。 アクション俳優を目指す皆様には必ず一見いただきたい1作です。

  • gf7********

    5.0

    全てが美しすぎる「行間を読ませる映画」

    数年前、名古屋シネマスコーレの特集上映で観た時、冒頭の藤村志保さんの横顔が余りにも美しくて、ゾクッと鳥肌が立ったのを覚えています。もちろん、既にDVDで鑑賞済みだったのですが、スクリーンではひと味もふた味も違いました。 この映画、映像美はもちろん文句なく美しいのですが、それ以上に、人間観が好きです。幸せな三人家族の団欒の様子、人情味のある殿様。そして何と言っても天知茂、渋すぎる! 市川雷蔵との対話の場面は、何度観ても目頭が熱くなります。一言一言がズッシリと重い。わずかな言葉のうちに、人生の真髄が全て詰め込まれているようです。あれだけセリフを重く出来る役者はそうそういないでしょう。千葉道場での剣談とか、他にも名場面が目白押し詰め込まれてるんですが、あそこは抜群に心に残ります。更に人生経験を重ねれば、また味わいが増しそうな。 各場面の対話もさることながら、この映画は省略が多いです。主人公が剣の腕を磨いた旅も「何となく」思い立ち「野山を見て歩いた」としか語られない。実際には、数多くのことを見聞きし、考えた筈なのに。それは多分、語ったのでは伝わらないもの、行間を読むことでしか分らないものを伝えようとしているように、私には思われました。天知茂の、あのポツリポツリとしたセリフの間の、沈黙に込められた数万言のように。それがどこまで読み取れるのか。観る人の想像力が問われる映画、とも言えるのかも知れません。 昔観た時は、チャンバラがアッサリし過ぎかとも思ったのですが、今はそうは思いません。衝撃のラストも含めて、時代劇として完璧な映画の一本と言えるでしょう。

  • qua********

    4.0

    それが判らなければ、時代劇は見なくて良い

    「素晴らしい」それ以外の形容が出来ない 主人公の心とは裏腹な切ない美しさが際立って仕方ない いわゆる日本の美学を詰め込んだ一作 人にはよるだろうが一つのシナリオにここまで真っ直ぐに描き切ったものはどれほどあるだろうか? 小生にはこれを見ずに一体何を見るだろうと思えるほどの一作。

  • kor********

    4.0

    誰がための一太刀

    主演の市川雷蔵は化粧映えする顔というか、目張りを入れるとやはり美男子だな~と思えてしまうのは前日に『ある殺し屋』でノーメイクの顔を拝見しているからでしょうか?いやいや、どっぷりとハマってしまっていますよ昭和の名優に。 作品の内容は相手の喉元を狙う独特な「三絃の構え」を生み出し、無敵の剣士へと主人公が上り詰める剣客モノであります。月日が経つのがとてもスピーディーであるのですが(プログラムピクチャーなので致し方ない所です)立ち合いのじっくりとした間は強調されており、大きな争いのうねりに巻き込まれていく主人公の悲劇さを儚くも、梅の花の如く美しく描いております。また本作と同じ脚本家新藤兼人の名作『けんかえれじい』も時代は違えど、とても似ていると感じました。 というのも、鈴木清順作品のような独特なショットが所狭しにちりばめられているのでそう感じたわけで、異常に引いたショットならまだしも、同じ女性の裸を何度も挿んだり(乳房付近)殿を探し、しつこいくらい襖を開けるシーンなどかなり個性的な映像に見入ってしまったからです。(本作は『子連れ狼』で有名な三隅研次が監督) 個人の自由が尊重される現代とは勝手が違い、禁欲に励み、仕える殿に忠誠を誓う武士の心と悲惨な出来事が、風により花が散っていくかのような滅びの美学へと導く一作。剣と共に生き、己の守りたいものを守れぬ男の最後の一太刀に無常さと、不謹慎ながら美しさを感じた私でした。 ・余談 昔も今もこたつに足を入れ、雪を見ながら酒を呑むのは粋だったのだと自分自身を肯定(笑)

  • ky1********

    3.0

    話を詰め込みすぎ

    70分の上映時間に話を詰め込みすぎ。 出生の秘密が明らかになるまでは面白い。 渚まゆみの拙い芝居も好感。雷蔵さんはもちろん素晴らしい。 しかし後半になるとストーリーを追いかけるのに手一杯な感じ。 もっと話を整理して的を絞れば良かったのに。

  • どーもキューブ

    4.0

    「ライゾウ、キル」

    1962年大映作品、脚本新藤兼人、監督三隅研次。某本邦画オールタイムベスト100の中にランクイン。(至極納得)冒頭クレジットまでの息を飲む所作、ショック。市川雷蔵こと高倉信吾は、訳ありの身。妹、父と暮らし、三年の旅に出る。戻るとお偉方の前、剣の振る舞いを披露する場に彼は同席する。そこから彼の「斬る」サダメが幕を開ける。市川雷蔵様がまあ美しい。同性でも惚れます。そして三隅監督の精緻な引きの緊張構図とアップの切り返し、変わる風景ショットの流れる映像時間。せわしい殺陣は無く、どこまでも空間に漂う人と剣。シンプルな物語。昨今ドラマで今なおご活躍される藤村志保さんの素晴らしい静動。渚まゆみの堂々の立ち姿!三隅監督の絵構図、緊迫、ショット鮮烈。斬り合いなのに血も飛び出ない、むしろ美意識さえ感じる素晴らしさ。雷蔵様の生き様に静かに喉突かれる思い!ギョウギョウしくなく、ゆっくりとした台詞まわし。エレピな旋律。これぞ大映71分の悲しい娯楽が劇中の剣のように、藤村さんの劇中笑顔のように僕の心を切り裂いた。追伸妹とじゃれる可愛い雷蔵様のシーン、なんか重そうです!(冷笑)大映の時代劇は冷徹で大好きです。

  • jun********

    5.0

    真っ二つ

    藤村志保のアップから足元、そして俯瞰「お部屋様のお命申し受けます」と斬りかかる冒頭からクギヅケです。 狂四郎と同じ柴田錬三郎の原作からなのか、雷蔵はこの1本の中でも時折「狂四郎」の顔をする瞬間があります。若侍から剣の使い手へと変わってゆく中で、顔つきもどんどん変貌するのです。 そして、さすらいの途中廻り合わせた姉弟の、弟を助けようと体を張って着物を脱ぎ捨て、裸で敵に向かっていった姉、万里昌代のど迫力といったらありません。 三隅監督といえば、「子連れ狼」で体が真っ二つになったり、首チョンパなど、残酷演出なども多いのですが、この作品でも後半の夜の決闘シーンで、真っ二つやっちゃってます。「子連れ狼」より10年こっちのが早いです。 多分あまりリアルだと問題があったのか、ものすごく遠くからしか写してなくて、暗く短いシーンなので、よーっく見てないとわかりません。 本当に無駄のない脚本です。新藤兼人さんプログラムピクチャーの方が向いてたんじゃないのかなぁ。

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