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かあちゃん結婚しろよ (1962)

監督
五所平之助
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5.00 / 評価:1件

本州と佐渡島間の海峡は波が高いんだな~

  • bakeneko さん
  • 2021年11月3日 10時25分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

壇一雄の「海のある窓」を五所平之助が映画化したもので、新潟県の漁村で居酒屋を営む母親と息子を巡る人間模様が当時の世相と合わせて活写されてゆきます。

新潟県の佐渡島の対岸にある出雲崎の漁村は、嘗ては豊漁で栄えていたが戦後の乱獲によって漁獲量が激減して寂れる一方であった。そんな寒村で女手一つで居酒屋を営みつつ一人息子の一郎(謝春国)を育てている川本みつよ(新玉三千代)は器量良しで、朴訥な漁師大坪武(田村高広)から求婚されていた。ようやく息子の了解を得て武との結婚に進むことにしたみつよの前に、息子には死んだことにしている先夫の佐久間詮造(伴淳三郎)が現れて…という人間ドラマで、ろくでなしだけれど悪人ではない先夫を含めて心底の悪人が一人もいない群像劇が綴られてゆきます。
父親を訪ねて上京した一郎の眼を通して都会の喧騒と世知辛さを映し出しながら、漁村の人々の純朴な気質にほっとさせられるヒューマンドラマの佳作で、一郎の先生役に津川雅彦、その同僚の柔道教師にハナ肇、配達娘に倍賞千恵子、そして東京で一郎が出逢う少女:仙子役で子役時代の中山千夏も顔を見せています。
前作「秋津温泉」で流麗な映像美を魅せてくれた―海を撮らせたら並ぶ者のない名カメラマン:成島東一郎が映し撮った日本海の情景&美しい新玉三千代♡の表情も見所の人情ドラマの佳品で、底引網(トロール)漁法は海底を荒廃させることも判りますよ!

ねたばれ?
1、海水は、プランクトンが多いので数時間で腐ってしまいます(海で獲った魚に同じ時の海水を後で加えると死んでしまいますのでご用心!)―冒頭の中村是好のエピソードは都会人らしい間違いだなあ~
2、生徒に”悲しかったら海に向かって叫ぶんだ!”と熱血?する津川雅彦の先生はその後の青春劇に多大な影響を残しましたな(笑)

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