あの橋の畔で 第2部
3.5

/ 4

25%
50%
0%
0%
25%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(1件)


  • ********

    5.0

    愛の障害としての結婚

    1962年。野村芳太郎監督。菊田一夫原作メロドラマの第二部。記憶を取り戻した男(園井啓介)はかつての恋人(桑野みゆき)とこれまでの行き違いを話し合って誤解は氷解するが、男は死んだと思っていた桑野が結婚していたことが新たな障害になって、という話。 第一部のようなすれ違いがなく、お互いに問題の所在がはっきりしている分だけ(つまり問題は結婚という制度)ドキドキ感はないけれど、この制度が強い。結婚制度が問題になるときには常にそうだが、結婚を守ろうという側(この場合は自身浮気もしている桑野の夫)に積極的に結婚を守ろうという理由(愛)がなく、結婚は続けるのが当然だという態度なのです。口では「妻を愛している」といっているが、それが名ばかりなことは第一部で散々描かれていたし、裁判所も離婚を求める側に積極的な立証責任を負わせている。結婚=終わらない制度、が当然だった時代。 だから裁判でも離婚が不利になるような偽証(買収)がそのまま通ってしまう。真実が明らかにならないすごい裁判です。だから、離婚裁判なのだから判決前に会うのはまずいと思っていても会わずにいられない二人を責められない。衝動的に思い出の地を訪ねた二人の描写は、一時の楽園のそれです(うつくしい緑の山、水、光)。判決まで我慢すればいいのにという合理的な思考ではなく、衝動に身をまかせたことで招かれる美しい自然。裁判さえ合理的には進まないのだから、まったく合理的ではないこの行動が戦う二人のエンジンになるのも当然です。第三部が楽しみです。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
あの橋の畔で 第2部

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル