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暗黒街最後の日

bakeneko

5.0

ネタバレみーんなやっちまえ♡

東映オールスターの豪華共演で3つ巴の暴力団&検察の抗争を描いたアクション活劇ですが、「仁義なき戦い」で陰惨を極めて描かれていく“策謀&仲間割れ”を見せながらも、井上梅次監督の手腕で仁義ある陽性の“馬鹿アクション”の盛大なお祭りムービーになっています。 東映の新旧スター総出演の作品で、兄弟分で抗争の核となる:安部徹vs鶴田浩二に、関西から乱入する:丹波哲郎、検察に三国連太郎、ヒロインの久保菜穂子といった主役級に加えて、売出し中だった高倉健、梅宮辰夫、佐久間良子、脇役に八名信夫、潮健児、南廣、中山昭二らが賑やかに共演しています。 冒頭から実録風に時間テロップが入る―「仁義なき戦い」(1973年)風のドライな語り口や、クライマックスの「ワイルドバンチ」(1969年)調大破壊大立ち回りなど、映画ファンは嬉しくなる引用と思うのですが、なんとどちらも本作が先であります(他にも、「第三の男」や「カサブランカ」へのオマージュシーン&設定が楽しめます)。 暴力団抗争&殺戮アクションを描きながら、陰惨さを感じさせない良質の娯楽作品となっているのは、“暴力団の登場人物が全てバカ”だからで、裏切ったり暴れたりする様子のあまりの考えのなさに、観客側の深刻に悩む感覚が放棄されるからであります。 豪華キャストの共演と仁義ある戦いを安心して楽しめる作品で、家族そろってラストの“大馬鹿活劇”に唖然としましょう♡ ねたばれ? きつそうだな~丹波!

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