秋刀魚の味
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(73件)


  • kus********

    5.0

    心が安らかになる小津映画

    日常を淡々と描く小津映画を観てると間違いなく心が安らぐ。山田洋次監督作品にも似た感じを受けるが山田作品よりさらに淡々としていてエピソードが少ない気がする。 誰もが普通の人のようでもあるのですが誰もが品が良い印象を受ける。 そしてさりげない当時の風俗も取り込まれている。女房を早くに亡くした男たちが多くいたり、戦時中の部下と出くわしたり、ゴルフが流行り始めている雰囲気だったり、仕事の休憩でビールを飲んでたり?、先生を引退してラーメン屋をやっていたり…色んなことがとても強く印象に残る鮮烈さを感じさせてくれる。 その中でも笠置衆は懐深く寛大で物腰柔らかい聖人君子のような人である。これは演技などというものではなくてそういう人でなければ出せない魅力としか思えない。男としてこれ程かっこいい姿はない。 他にも色々あるのですがとにかく小津映画を観ると心平穏になり、日本はいい国だな~と思えたり(笑)、人生っていいな、いや辛いこともやはりたくさんあるんだなと思えたり… とにかく素晴らしく、いいな~と思えるものだとあらためて感じました。

  • mit********

    3.0

    ネタバレ何本目かの小津映画でした

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • たーちゃん

    5.0

    ネタバレ結局人生はひとりぼっち

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • エル・オレンス

    5.0

    ネタバレ最後まで変わらぬ小津調に感激!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • yuu********

    4.0

    50〜60年前の暖かい世界

    淡々とした日常の中にある、人生のほろ苦さ、ですね。役者さんも大きく表情すら変えずにストーリーが進んでいきますが、どうしようもなく切ない人生の場面が描かれていて、じんわりしました。岸田今日子、岩下志麻の綺麗なこと。 50〜60年前の価値観はここまで違ったんだなという驚きもあり。みんな涼しい顔してかなりプライベートに介入してくる。今は通用しない価値観だろうけど、失われてしまった暖かさや人間らしさを感じる。どんなにお節介を言われても、心地よさがある。 途中途中入ってくるおじさん同士の会話がコミカルで笑える。

  • yrh********

    4.0

    60年代の結婚観。孤独の清々しさも感じる

    デジタルリマスターで鑑賞。娘を嫁にやるのやらないのというだけの淡々とした話なのに、最後まで楽しく見られた。登場人物の立ち振る舞いが品が良くて心地いい。大概が洋服だけど畳とちゃぶ台や火鉢が現役の時代。2DKの団地は当時最先端のオシャレ住宅だったらしい。 女性が23,24才になれば寿退社が当然とされた時代。家庭でも会社でも「君もそろそろいいお婿さんを見つけないとね」なんてセリフが心からの善意で女性たちへ向けられる。 炊事洗濯などの家事全般は「女の仕事」なので、主婦がいないと困る。妻を亡くした男は後妻を迎えるか、娘がいれば娘を主婦がわりに使うことになる。 それにしても作中の「男の仕事」のほう、会社での仕事ぶりがえらいのんびりしていて「どういう仕事なんだろう?」と不思議に思える。毎日帰りに男同士つるんで酒飲んでるし。現代のヒリヒリした会社風景とは隔世の感がある。(本当にこんな感じのオフィスが一般的だったんだろうか?) 劇中の路子(岩下志麻。可愛い)は、父と弟の身の回りの世話を一手に引き受けている。兄が結婚するまでは、男3人の世話を焼いていたのだろう。 兄の幸一(佐田啓二。中井貴一のお父さんだ・・・そっくり)はDINKSだが家事は妻任せのようだ。それでも妻の留守中にちょっと台所に立ったりしているのは当時の「新世代の夫」なのだろうか。 幸一の妻が夫にポンポン言いつつも、夫の意図をちゃんと汲んであげるところは微笑ましい。この奥さんはとても夫を可愛がっている人に見える。 路子が結婚して寂しそうな父に、末息子が「俺がご飯炊くよ。酒飲みすぎるなよ」と声をかける。お姉ちゃんに甘えっぱなしだった弟がしっかりしようとする姿は健気だ。現代人としては「姉ちゃんがいる時からご飯くらい炊きなさい」と言いたくなるけど。 家族間友人間のいずれも、激しくはないが温かい情や思いやりがあるのが心地いい。実際に子供が結婚する世代の人が見たらもっとグッとくるのかな、と思った。 セリフにあった通り、人は誰でもひとりだ。結婚しようがしまいが、子供がいようがいまいが、最終的にはひとりだ。切ない寂しいことのようだが、清々しさも感じるのは自分がまだ若いからだろうか。年配のかたの感想も聞いてみたくなる映画だった。

  • 柚子

    3.0

    24才

    さすがに昭和半ばの思考や価値観は、ついていけないが、そういう時代であったという歴史の一部を勉強すると思えばいいのかも 我が娘を、やるだの、やらないだの、物か何かのような 「24才」が、キーワードなのね すべての女性は24才の壁があり、しきたり?に縛られるが、自分がどうしたいのか考えるという発想すらなかったのかも 結婚するのが、当たり前 できなかった女性は、気の毒で哀れな人というレッテル 今、この時代に見て、あまりいい気はしないが… 当時の団地?アパートの雰囲気が懐かしいなぁ…と思ったし、そこに暮らす人は、戸建ての古い家の価値観から少し外れ、新しい時代に向かっている感じが良かった

  • じゃむとまるこ

    5.0

    熟練の小津ワールド

    英語タイトルは「An Autumn Afternoon」であるらしい、シンプルでよい。 「秋刀魚の味」というタイトルの絶妙さは日本人にしかわからないだろうから。 秋に公開されるのでこのタイトルでというその感覚がムムムとうならされるのだが、実のところ、やはり人生の秋とか庶民の味秋刀魚のほろ苦さとかの意味も含んでいるのかなと思うが、そういうことは一切言っていないというのがさすが。 説明がない、その一言で語ってしまう、その吟味されつくした一言に込められた思い、そこを感じ取らなければならない映画だ。 お話は簡単だ、初老の父がいつまでも手元に置いておきたい娘を嫁がせる決心をする、今も昔も変わらない父の思いを描いている。 『東京物語』と比べるとかなりわかりやすい映画だし華やかさもあるが、物足りなさも感じる。 作りこまれた構図が相変わらず素晴らしいのだけれど、カラー映画なので、その構図の中に置かれた利き色の配置が考え抜かれている、アキ・カウリスマキがどれだけ小津に影響を受けているのかがよくわかる。 役者陣のセリフがいつものわざとらしい繰り返しで、演技の質も小津カラー、役者に個性など出してほしくないということがわかるのだけれど、作り込んだ各シーンに個性は出ている、自分の気に入った俳優しか使っていないので当然か。 笠智衆さん演じる父とその旧友たちとの会話が軽妙で、名優の演技を堪能できる、中村伸郎さんが魅力的だ。 かつての恩師とのエピソードが重要なポイントになっている、東野英治郎さん名演です、その娘に杉村春子さん。 言葉に出さずとも、これはダメだと思わせる、現実を見てしまうわけですが、 東野さんに台詞で「結局人生は1人さ、独りぼっちさ」と言わせてしまう、これはどうなんだろう、笠智衆さんに言わせないためにこうしたのだろうが、余計だった気もする。 この台詞が最終盤の娘を嫁がせた後の父の心の内を語る余韻となってくるのだが・・・ 人生ってのはさ、なんて、大上段に構えない日常の中からにじみ出るというのが良いかなと思うんです。 偶然出会った海軍時代の部下、加藤大介さんとのバーでのシーンも良い。 軍艦マーチと共に、結構コミカルで、でも、軽く言わせている「(戦争に)負けてよかったのさ」ここにもとても大きな思いが込められている。 バーのマダムの岸田今日子さんが魅力的だ、亡き妻の面影を見てしまう、ちょっと切ない。 岩下志麻さんの新鮮さ良し、佐田啓二さんはこのころの二枚目は凄いというものがありました、ゴルフシーンの素敵なこと! 小津安二郎監督は生涯独身だったのだけれど、どういう結婚観を持っていらっしゃったのだろう。 1962公開の映画、映画での結婚とはやはり家長が決めるというところがあり、でも娘に好きな人があればそれでよいという、当時としては新しい結婚観もあったようだ、息子夫婦は家事を分担し、家計は妻が握っている、何と佐田さんはエプロンをかけ料理を作って妻の帰りを待つという、夫唱婦随ではない対等な夫婦という設定なのですから。 でも、娘はそういう結婚をしたわけではないように思う、ちょっとそのあたり気になったのでした。

  • myu

    3.0

    チャンソバ屋父娘が気になる

    佐久間父娘の存在は何を意味しているのだろう。 この時代の、 落ちぶれた男(流行らないチャンソバ屋店主)と 不幸な女(父の世話で嫁き遅れ)の代表という感じなのか。 そして主人公が娘を嫁に出そうとする切っ掛けになる。 ふたりの扱いが雑なのがどうも気になる。 佐久間父娘のスピンオフ作品がみたかったな。

  • thr********

    5.0

    ネタバレ何も言うことがない大傑作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tsu********

    3.0

    さびしく孤独な軍艦マーチが心に響く

    2018年9月、アマゾンプライム無料観賞。 しみじみと淡々と静かな昭和の時間が流れていくノスタルジーに浸ります。 なにも足さない、なにも引かない、シンプルな美学が冴えわたるOZ節が一貫してます。 見ても損はない★★★

  • tcp********

    5.0

    小津の味

    60年代当時の会社、生活、飲み屋。もっとドロドロして、臭くて、お金もなくて、さびてボロボロだった日本。なのに、この映画はそうした濃いどろ臭い日本の生活を濾して、爽やかで少し寂しい部分だけをうまく抽出している。小津の作品はどれもうまく出来ている。今見ても古臭いとあまり思わない、むしろ懐かしい気分が蘇る。ああ、昔の空気、時間の流れはこんなだったなあ。スマホもなくネットもない。もちろん不便だったかも知れないが、おだやかでのんびりして、来年はもっと給料も上がる、未来に希望のあった時代。いいもんですねぇ。お父さんは寂しいよ、いつの時代も。

  • qaz********

    4.0

    若き日の中尾彰の妻と小津

    金曜にGEO経堂店でレンタルし鑑賞しました。 傘の戦友役に「社長シリーズ」で人気を博していた加藤大介を選んだのはいいです。 今では中尾彰と某ガスのCMでコミカルなキャラを披露している志麻さんの美しい若い姿を拝めます。ラストは旨い展開です。 志麻が嫁に行き岸田や親せきや息子の前では強がってみせる傘が静かな部屋でふと切ない顔と「ハア・・・」という切ない溜息を出し、水を飲もうと部屋を歩きふと2階を見ます。志麻の部屋は空っぽで電気が消えていて寂しさを強調しています。 そこが切ないです!

  • bar********

    5.0

    ネタバレ目から鱗が落ちました

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • rec********

    5.0

    未だに遺作とは言えない魔法の礎

    最後の小津マジックと言うなかれ。その魔法の遺伝子は未だ途絶える事なく全世界に継承されております。  「いやあやっぱり男の子だよ。女の子は出したらそれまでだ。つまらんよ」 笠智衆さんは「東京物語」と同じセリフを呟くことになります。 でも小津先生、2017年現在、日本人の殆どが反対の事をおっしゃってますw ところでヒョウタン先生(東野英治郎)の姿に終生独身だった小津先生はご自身を被らせていたのでしょうか?行き遅れた娘との暮らしも現代では悪くない時代になっておりますよ。 それにしても昭和のお年寄りたち、何という酒豪か・・・w

  • kat********

    5.0

    これは傑作

    昔の小津監督の名作。妻を亡くした中年の夫が年頃(そのころは24くらいか) の娘に結婚の縁談を進めてみて…という話。 小津安二郎は名作だといわれていたが、なかなか見る機会がなかった。カメラワークがセリフごとにブツブツと切り替わるのが気になるが、途中からあまり気にならなくなる。温かみと哀愁のあるシーンがいいですね。最後、白湯を飲みながら父親が見送った娘のことを思って切なくなるとこ。ひょうたんが飯を食うシーンと娘のことを思って切なくなるとこ。白無垢の娘を見送るとこあたりはいいですね。すべてのシーンがわざとらしくなくてスーッと入っていけるような感じ、ものを食べるシーンが自然で上手で美味そうという感じじゃない。でもしたたかに噛みしめる演技が心地いいですね。映画の残り時間を気にすることなく最後まで行ったのは何年振りだろう。初めてかもしれない。最高!!という映画ではないけど、優しい気持ちにさせてくれる映画。いい気持になれる映画です ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

  • nan********

    5.0

    ネタバレ何度も何度も観て、毎回泣きます

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 5.0

    映像の美しさ

    岩下志麻や岡田茉莉子ら女優さんの美しさや、当時の服装など 映像を見てるだけでも面白い映画でした。 笠智衆演じるお父さんのキャラも良かったです。

  • tes********

    2.0

    小津映画はどれも同じに思えてしまう!!3

    4.23点/130人/1962年   3ヶ月前に人生初小津映画としてBS放送録画して ”晩春(1949)” を見た。つまらなかった。 小津監督といえば、外国でもそれなりの知名度がある監督なので、面白い映画もきっとあるはずだと思い、再びBS放送録画していた3作品、  ”彼岸花(1958)”  ”秋日和(1960)”  ”秋刀魚の味(1962)” を連続で見た。 やっぱりつまらない。 テーマや登場人物の設定までどの作品も大して変化が無く、セルフリメイクをただただ見せられている気分になってしまった。 監督作品4作しか見ていないが、他の作品を見てみたいと思うことすらなかった。 どうも生理的に合わない監督なんだと思う。 個人的なマイナスポイント @何処の家庭にもあるであろう事柄をことさら大げさにあつかって、貧乏人からしたら贅沢な悩みを見せられるだけの映画に感じる。 @計算尽くされた画面や演技指導の産物だと思うが、画面からオドロキや意外性が全く感じられずワクワク感やドキドキ感がまるで無く窮屈に感じる。 @男前、封建親父、従順な母、美人の娘、登場人物がステレオタイプでつまらない。外人に受けるのはその部分の分かり易さもあるのかな? @監督作品に原節子が登場する時は、決まって絶世の美人設定なのだが、個人的に原節子は大和撫子設定には程遠いアラブ系美人に見えて、その時点でしらけてしまう。 個人的には全く面白みを感じない作品群ではあるが、寅さんや007などのお決まりシリーズ物映画の一本と思って見れば、新たな発見や意外性が無くとも、お決まりの予定調和を楽しむにはいいんじゃないでしょうか? ジャズよりもクラシック的な、 現代美術よりも、宗教美術的な、 型にはまった決まりごとを楽しむつもりで見るのがいいかも知れないと思う。 話の内容はともかく、キレイな映像、美人の娘、男前の若者を見て、目の保養をするにはいいんじゃないでしょうか? 余談、 監督作品を見ていて、 曲がったなすびと共に、”仲良きことは、美しきかな” と書かれて、飾られることの多い色紙の飾られている和室が思い浮かんだ。

  • tos********

    4.0

    監督の味

     あまり興味がない物語だけど、名作ということで「東京物語」を観賞。引き込まれる作りに驚いて、さすがと思いました。で、小津作品2作目の観賞。遺作なのが残念です。やっぱり興味がない物語なのに、穏やかかつきっちりした作りのためか、やっぱり引き込まれました。魅力を説明する筆力を持っていないのが悔しいところ。まんまと騙されること2回、コミカルなところもいい味です。  東野英治郎が、笠智衆の中学の恩師として登場しますが、実は笠の方が年上。東野の方がずいぶん老け顔です。若い岩下志麻が、また良い。  ところで、鱧は出たけど秋刀魚は?

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