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ぶらりぶらぶら物語 (1962)

監督
松山善三
  • みたいムービー 2
  • みたログ 8

4.50 / 評価:4件

現代社会に於ける自由とは?

  • bakeneko さん
  • 2010年1月18日 15時51分
  • 閲覧数 356
  • 役立ち度 12
    • 総合評価
    • ★★★★★

ちょっと生真面目&ユーモラスで明るい独自な視点から戦後の日本社会を切り取ってみせてくれる、高度成長期を舞台にしたロードムービーで、鷹揚なリズムのヒューマニズムと社会考察が楽しい“社会&人間風刺喜劇”の良心作であります。

戦後ようやく立ち直って、生活と生産活動が飛躍的に伸びて来ていた時期の日本では、当然人間関係や社会制度、生活リズムに変革が起こっていました。
大衆の無個性的側面とスピード化して行く時間の流れから逸脱すべく、“自由人”となった主人公と、道連れになった2人の子供の道行きに、ゲスト的な登場人物達が絡むーロードムービーの王道的構成で、主演の小林桂樹&金子吉延(“ワタリ”や“青影”の子役です)&坂部尚子に高峰秀子と三木のり平らが楽しく係ってきます。特に監督夫人の高峰秀子の“何時に無く肩の力の抜けた飾らない名怪演”は珍しいものであります。
そして、様々な問題を抱えつつも発展の生き生きした活気を発散する日本の街々と、まだまだ豊潤だった自然の煌めく美しさも見所でありますし、ちょっと生真面目に語られる、当時の平和観や人間観と戦後の総括も、“熱かった時代”を懐かしくみせてくれます。
また、到達する人生感が「自由を我らに」や「素晴らしき放浪者」的な展開&結論と一線を画しているところも日本的でユニークで、“大体予想出来る落としどころ”を期待していると驚かされると思います。

茶目っ気とアイデイア抜群のほほえましいタイトルバックから、終始にこやかに観ていられる人情&風刺喜劇で、昭和の輝きが今となっては眩しい映画でもあります。

ねたばれ?
1、 ある事情から、DVD化はちょっと難しいかもしれないので劇場で観るチャンスを逃さない方が良いと思います。
2、本作のセリフに出てくる“キングアラジン”は、怪奇大作戦第一話“壁抜け男”のことではなくて、1961年の少年画報連載の活劇のキャラクターです(うっ、またオタクっぽいことを…)。

詳細評価

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