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脱走特急 (1965)

VON RYAN'S EXPRESS

監督
マーク・ロブソン
  • みたいムービー 2
  • みたログ 70

4.05 / 評価:20件

脱出型戦争映画の快作

  • 一人旅 さん
  • 2017年2月14日 10時46分
  • 閲覧数 713
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

マーク・ロブソン監督作。

二次大戦末期、ドイツ支配下のイタリアを舞台に、敵の目をかいくぐりスイスへ脱出を図る連合軍捕虜の姿を描いた戦争アクション。

レンタル店でたまたま見つけた作品だったが、これは借りて正解。イタリアからドイツへ向かう輸送列車に乗せられた大勢の連合軍捕虜が、機転の利いた作戦でドイツ兵から列車を奪取し中立国スイスを目指す...という戦争映画の中でもいわゆる“脱出映画”に分類される快作。一頭の象を連れて同じくスイスへの脱出を図った『脱走山脈』同様、敵の列車を奪って脱出を図るという発想がユニーク。主演はフランク・シナトラ。音楽界出身の人だが決して侮れない名優。本作では始終抑えた演技で捕虜たちを率いる主人公ライアン大佐を好演する。音楽はご存知ジェリー・ゴールドスミス。コミカルな曲と緊張感に満ちた曲の使い分けが絶妙。

見どころは“ドイツ兵なりすまし大作戦”。列車を監視するドイツ兵を倒し、丸ごと列車を奪取する捕虜たち。殺したドイツ兵の軍服を拝借してドイツ兵になりすまし、駅の検問をやり過ごす。ゲシュタポに怪しまれ列車内を調査されるシーンは圧巻の緊張。ドイツ兵に扮装した捕虜はドイツ語を話せないから、ゲシュタポからの問いかけに一切答えられない。何も話せないため頻りにコーヒーをすすって時間稼ぎする仕草がリアル。また、駅の常駐ドイツ兵に身分証提示を求められた際、逆に相手を恫喝することでその場を上手くやり過ごす機転の利いたシーンまで緊張感一色。大勢の捕虜の中で唯一ドイツ語を話せる真面目な牧師の大健闘(+気絶)や、連合軍捕虜と一緒に脱出を図る反ナチスのイタリア兵(風貌はどう見ても悪役)との国籍の違いを超えた共闘など、見どころが盛りだくさん。

クライマックスはダイナミック。スイスへ向かって爆走する列車を、空からドイツ空軍のメッサーシュミットが、背後から無数のドイツ兵を乗せた軍用列車が迫りくる緊迫した展開。スパイ映画さながらの緊迫したスリルが中心だった前半から一転、ここでは劇中最大の火薬量で大激戦を活写する。

一抹の哀しみが残る因果応報的結末までノンストップで突っ走る、脱出型戦争映画の快作。

詳細評価

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