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喜劇 駅前飯店

bakeneko

5.0

ネタバレエースコックの….。

昭和の喜劇の天才達の至芸とアドリブが炸裂する、横浜の中華街を中心としたシリーズ第5作で、とんでもない怪演に驚きながら昭和への懐かしさを満喫出来る喜劇であります。 東宝の喜劇シリーズの両輪である社長シリーズと駅前シリーズは、主演の森繁久彌や共演の三木のり平等の多くの東宝出演者に共通性がありながらも、その作劇性に明確な違いが有る様です。 つまり大雑把に言えば、 小林桂樹の生真面目さに代表される様にー会社経営等の“大きな目標”への方向性と達成目標がある=物語性の強いー社長シリーズ 伴淳三郎のハチャメチャさに見られる様にー小さなトラブルや問題はあるが、寧ろ3人組(森繁久彌、伴淳三郎、フランキー堺)の絡み合い&取り巻く人々の人間そのもの面白さをみせる=駅前シリーズ の様に捉えることが出来ます。 で、駅前シリーズ中でも主要人物が全員中華系である本作は、それぞれの出演者が腕によりをかけた中国人の怪演を披露してくれます(森光子、主演3人に三木のり平+αに驚愕せよ!)。無茶苦茶な珍芸で笑わせてくれますが、ゲスト出演の中華系スポーツ選手や本物の中華系の人々&レストランの応援出演、更に劇中での中国系へのレスペクトを女優陣に語らせること等できちんとフォローをしています。そして主要出演者以外にも、高校生の“うっかり八兵衛”こと高橋元太郎や、そのさわやか教師に“甲賀幻妖斉”こと天津敏が見付けられる等、画面の隅々まで眼が離せないキャステイングにも愉しみがあります。 ストーリーは横に置いといて、不世出の芸人の至芸とアドリブを楽しめる作品で、此れ程の力量のある俳優のハイテンションな掛け合いは滅多に見ることが出来るものでは有りません。 ねたばれ? “ぶたぶたこぶたおなかがすいた、ぶー♪”は当時のCMソングです。

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