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しとやかな獣 (1962)

監督
川島雄三
  • みたいムービー 26
  • みたログ 221

3.95 / 評価:96件

現実である

  • shi******** さん
  • 2018年1月4日 18時00分
  • 閲覧数 1036
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

舞台は昭和30年代前半、戦後の復興期とはいえ、敗戦から10数年が過ぎた第一次高度成長期、あと数年で(初めての)オリンピックを迎えることになる東京・隅田川の河口に面する晴海の団地である。

21世紀の今は、リバーサイドの再開発で高層マンションが立ち並んでいる。
しかし、この映画が登場した わずか10年前までは占領軍が都心を闊歩し、夜の街は租界(植民地)かと見まごう風景があった。

私は物心ついたばかりではあったが、この映画の舞台の目と鼻の先にいた。

ここに描かれているのは、その前後に見聞きしていた通りの(都会に生きていた)日本人のまごうことなき現実。

戦前の忠君愛国の裏返しという見方は、半分正しいのだろうが、実は戦前の方がよりハッキリこういう場面があったと聞いている。

それが「ようやく、映画に出来るようになった」、あからさまな本音が露出し始めた時代なのだ。

これがパロディとか、ブラック・ユーモアとか、そういう評は全くの間違いとは言わないが、これが現実に見えない時代になったことは、上映当時と比べて、果たして幸せなのか?考えさせられる。

個人的には時代の空気を、甦らせてくれた名画である。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 恐怖
  • 知的
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