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黒の報告書

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3.0

真っ黒なエゴのぶつかり合い

46年前の宇津井健さん! 宇津井さん好きなんですよね~、あの渋さが。 しかし1963年の宇津井さんは、育ちのよさが雰囲気に現れている おぼっちゃま風情でした。 これが役作りなのか地なのかはわかりませんが、 この映画の役柄でも雰囲気どおりの役で 検事としての職業にも、真面目に取り組むんだけどどこか柔軟さと余裕に欠け、 そしてその結果、オセロをひっくり返されるように 裁判の経過がどんどん悪くなっていきます。 検事の城戸以外は、タイトルどおりの腹黒さです。 そして黒いまま映画が終わっていくので、後味はすっきりしなかったですねえ。 証人である愛人の心の揺れが唯一の救いだったかな。 でもものすごい効果音によって裏切りがばんばん展開されるんだけど 最初から真面目さ全開の宇津井さんはダメージを受けてるのかイマイチわかりずらい。 良くも悪くもお坊ちゃま風情が出てしまっていました。 ただ増村監督は、社会派映画を撮る分には ご自身の熱さがぴったり題材にマッチしていて、なかなか見ごたえがありました。 これが恋愛絡みになると途端に 熱さが半端じゃない方向にいっちゃうんですけどね・・・^^;;

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