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停年退職 (1963)

監督
島耕二
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「定年退職」は源氏鶏太中期の代表作

「定年退職」は源氏鶏太中期の代表作で、終身雇用制度は、年功序列の給与制度と定年制度が両輪だが、昭和の戦前期に大企業を中心に始まり、戦後は広い範囲に広まりました。この作品が書かれた昭和30年代半ばには、男子の平均寿命が約65、女子は70になろうとしていて停年(55歳)退職しても、人生が10年以上残っていました。この当時は、まだ今のように年金制度も充実していなかったので、停年で会社を辞めるということは、サラリーマンにとって非常に大きな転機であったと思います。その転機に臨んだ男の辛さと諦め、そして、それに負けない元気さが書かれている。
しかし、松本清張の小説は、現在でも十分通用するが、源氏鶏太の作品とは、まるで異なるサラリーマンの時代になってしまった現代に寂しさを感じる。

「三等重役」とは、終戦後、戦争協力者のレッテルを貼られて追放された会社経営者に代わって、急に経営者になった人たちを指す言葉で、戦前までは、経営者=オーナーでもあったが、戦後は経営者としての教育を受けていないサラリーマンが突然経営者になったり、経営者として勉強していない人たちが重役になったりしたものだから、戦前の一流重役に対し、三等重役と言った。この言葉が流行語になったのは、源氏鶏太の「三等重役」がベストセラーになってからである。世間は分かっていた。

1973.10. 昭和四十七年 ○福祉元年と呼ばれる開闢以来の社会保障制度の拡充がこの年だった。高度経済成長は、日本列島に「受動的革命」を齎した。平均寿命は1950-75年で男女とも15歳伸びた。「人生50年」「産婆に産湯をつかり、畳の上で死ぬ」生き方は過去のものとなり、出生も死亡も病院へと変化した。

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