戦国野郎
作品レビュー(11件)
- yok********
3.0点
とても面白く観れた。どのキャラも好感がもてる。 娯楽映画の王道。楽しかった。
- Kurosawapapa
4.0点
この映画は、同じ岡本喜八監督の日中戦争を舞台にした「独立愚連隊」の “戦国時代版” という印象です。(1963年製作) 「独立愚連隊西へ(1960年)」と同様、主役級に加山雄三、佐藤允、中谷一郎が揃い、 悪役に中丸忠雄と、同じ顔ぶれなので、どうしてもそう感じてしまう。 無論、「独立愚連隊」を未鑑賞でも、十分に楽しめる作品になっています☆ ======= 戦国時代、武田信玄に失望し、城を出た若き忍者、越智吉丹(加山雄三)は、 やはり忍者の銅子播磨(中谷一郎)と意気投合、旅をする。 2人は、偶然出会った山猿のごとき田舎武士(佐藤允)に勧められ、米や塩を運ぶ馬借隊に身を隠すことに。 馬借隊は、田舎武士の注文で鉄砲300挺を織田領内まで運ぶことになるが、実はその田舎武士こそ、信長の家臣、木下藤吉郎だった。 ======= 岡本喜八監督にとっては、初の時代劇。 主人公が、武田側の忍者、海賊、山賊などと渡り合い、 鉄砲300挺を織田領までどう運ぶのかというスリリングな展開。 「独立愚連隊」と同様、西部劇調の面白さに加え、 藤吉郎の巧みな戦略や、駆け引き、 また、1対1の対決シーンでは「姿三四郎」のようなダイナミックなアクション、 手裏剣やワイヤーアクションを駆使した忍びの技も活用されています。 勇壮で、 明るく、 活発、 まさに天衣無縫な時代劇。 戦乱の世にあって、大いなる夢を見る3人の、 “雑草” のような伸び伸びとした生き方は、見ていて清々しい。 女優陣では、星由里子と水野久美が、 跳ねっ返りの強さと、キュートな魅力を放っている。 ほのかな恋あり、 嫉妬あり、 思わぬ恋路あり、 男勝りが、女性らしくなっていくのも面白い☆ 『 山に登るのであっても、真っすぐな道はない 』 戦乱の世でも、雑草のごとく生き抜く、、、 世の不条理に対し “人にとって大切なのは心” そんなメッセージを込めていく。 時代劇の枠に囚われない “現代風活劇” として、 「戦国野郎」というタイトルも相応。 岡本作品の特徴である “無国籍性” “脱世俗性” は、 本作でも健在です☆ ( OKAMOTO:No3/20 ) 今作の監督キーワード:「枠に囚われない」
- bakeneko
5.0点
ネタバレ戦国ウエスタン!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tak********
5.0点
岡本監督の痛快戦国西部劇。 しかし、岡本作品の加山雄三はどうしてこんなに生き生きしているんだろう?
- UBUROI
4.0点
勇壮なアクション時代劇を描くといったら、黒澤と岡本喜八が双璧だったか。この頃、『十三人の刺客』が再映画化になって、戦闘シーンが迫力あると言うことで、楽しみにしている。工藤栄一監督のオリジナルも日本映画の名作なもんだから、リメイクする方にしてみたら不利であり、それでもあえてやってところに意気込みがある。岡本喜八も『姿三四郎』を黒澤とは違った視点で捉え直して三浦友和、秋吉久美子で撮っている。143分の大作としてまとめているが、ビデオ化DVD化はされておらず、幻状態じゃ。まあ回り道だが、木下藤吉郎の佐藤允が狂言回し役に徹したおかげで、なかなか痛快な一本に仕上がっている。武田軍から抜け忍して追われる越智(加山)とそれに意気投合し同行する播磨(=中谷)が織田信長の鉄砲三百挺の運搬作業に同行することとなる。馬での運び集団「馬借」に加わるのだが、藤吉郎は二重三重の手はずを打っていて、水軍(海賊)にも同様の依頼を行う。武田軍がこの運搬を狙ってくるのに備えてだが、海賊の荷物が石ころと知れると、武田の忍者たちに加え、海賊たちも馬借軍隊に襲いかかる始末。加山にの方は、抜け忍の追っ手に加えて馬借の頭領の娘(=星)と仲良くなったおかげでライバルも出現しその火の粉も払わねばならない。とにかく四方八方からの敵を交わしながら、大きな事業を推進する戦国といういそがしい時代(?)背景にふさわしいストーリーなのだ。でもって、加山、中谷のコンビは、藤吉郎配下になることを拒み、自由な野望に向かっていく。こういう管理されない人物たちを描くと岡本の腕前が冴えてくるのだ。
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