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野獣の青春

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5.0

鈴木清順+宍戸錠=大藪ハードボイルド

何十年振りだろう・・・・ ガキの頃、深川東宝で観て以来だ・・・・スカッ!としたくてジョーさんを観た。 「殺しの烙印」「拳銃は俺のパスポート」「ろくでなし稼業」と、 宍戸錠のアクションものは、どれをとっても、面白いが、 個人的に大好きなのが、この「野獣の青春」。 薬師丸ひろ子の「セーラー服と機関銃」を観た時、ガキの時観た、この映画を思い出した アレって、相米監督の清順映画に対するオマージュだったのかな????? 後年「ルパン三世」の監督も務めた鈴木清順監督。 「殺しの烙印」やこの映画を観れば、「ルパン」の原型は清順アクションに在り!と言っても、間違いではない。 ケレンミたっぷりのアクション・シーンは、どこかユーモラスでもあり、 江角英明や郷瑛治のキャラなんかは、完全に「ルパン三世」に出て来そうなキャラだ。 多摩川から、急に「矢切りの渡し」になる辺りは・・・やっぱ、清順映画だなぁ・・・ 「野獣の青春」1963年にっかつ作品。原作は大藪春彦。 冒頭の椿の「赤」のパートカラーからドギモを抜かれる。 不敵な流れ者、ジョーが渋谷の街に現れる。 1963年当時の渋谷の「ヤバイ」雰囲気が、そのまま映し出されるが、 上野山功一と金子信雄が、経営しているキャバレーなんて・・・コワ過ぎデス・・・ 無銭飲食でボコボコにされつつも、流石、エースのジョー、隙を突いて形勢逆転!! 親玉の家へと出向くワケですが、この親玉が、ネコちゃん大好き、恐怖のムチ男。 演ずるはウルトラ警備隊隊長、もしくは立花藤兵衛・・・小林昭二さんでビックリ!! この映画・・・・悪役がミョーにイロっぽい。 マザコン、ホモセクシャル、ドエスと、三拍子揃った川地民夫も、滅茶苦茶怖い。 顔色ひとつ変えず、カミソリで相手の顔をズタズタにするキレっぷりが・・・・ 1963年という時代性を考えると、 鈴木清順という人が、いかに「時代を先読み」していたか、よ~~く理解できる。 敵対する組長役の信欣三も、映画館のスクリーン裏手に事務所を構えていて、何だかヘン 映画「帝銀事件」の信さんからは、想像もつかない「イセイ」の良さです。 まぁ、単純に言うと「用心棒」パターンのにっかつ無国籍アクションなんですが、 映像が凝ってるし、女優さんが物凄く「セクシー」に撮れてます。 所謂、「清順美学」というべきモノが、この頃から「存在」しているワケで、 その辺が、凡百のアクションものとは、一線を画しております。 ラストのアッと驚く「どんでん返し」まで、 大藪ハードボイルドの世界を、堪能できる映画だと思います。 どちらかと言うと、暗く陰鬱なハードボイルド・タッチを、「陽性」にカラリと仕上げているのは、 やっぱり、「宍戸錠」という稀有な役者の「力」が、大きいと思います。 近年、日本映画には、こうしたサラッとしたノリの「アクションもの」が無いよね。

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