武士道残酷物語
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(10件)


  • WXYは知ってても、それだけじゃ

    3.0

    滅私奉公

    美化しない忠義

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ馬鹿殿様大行進!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • Kurosawapapa

    3.0

    今井正監督の名を世界に知らしめた作品

    この映画は、南條範夫の「被虐の系譜、武士道残酷物語」を、鈴木尚之と依田義賢が共同脚色、今井正監督による1963年の作品です。 同年、ベルリン映画祭においてグランプリを受賞。 日本映画史において、ベルリン映画祭でグランプリを受賞したのは、 本作と、この39年後に受賞した「千と千尋の神隠し」のみ。 本作は、君主や国家のために我が身を投げ出す “日本人の精神体系” を描いた作品。 藩主に服従し、あるいは上司に命令され、身を犠牲にするのは、 封建時代から現代に至るまで通じるテーマ。 冒頭、杏子(三田佳子)が病院に運ばれる “現代劇” になっているのは、 本タイトルからは、想像もつかず。 つまり本作は、 “時代劇” と “現代劇” のミックス。 戦国時代から現代に続く、血の繋がった飯倉一族の物語を、七代に渡って描く、 その “設定” が面白い。 ですが、内容はかなり残酷で(描写としての残酷度は低い)、後味は決してよくありません。 ========== *関ヶ原の戦いの後: 浪人の身を拾われた飯倉次郎左衛門は、主君の身代わりとなり切腹。 *元禄時代: 男色家の藩主に寵愛された飯倉久太郎は、側室との仲を妬まれ、無慈悲な懲罰を受けることに。 *江戸後期: 娘を老中に献上させられた飯倉修蔵は、さらに妻も献上せよという下命を受ける。 *明治時代: 飯倉進吾は、精神病の老藩主を誠意をもって面倒を見ていたが、ある日、その藩主がとんでもない行動に、、、 *昭和時代: 戦争で飯倉修は、命令により特攻隊として出撃することに、、、 *現代: 飯倉進は、上役に頼まれ、他社の機密を恋人に盗ませてしまう。 ========== 藩主や上司に尽くし犠牲になることが、あたかも一族の宿命であるかのように、 残虐の系譜を、ダイナミックなシークエンスで描いた本作。 中村錦之助は、全ての主人公として七役をこなし、ブルーリボン賞・主演男優賞を受賞。 他、木村功、東野英治郎、西村晃、佐藤慶、加藤嘉ら、蒼々たるキャスト。 特に、森雅之の男色役、江原真二郎の悪役ぶりは圧巻。 また、男社会の犠牲になりながらも、凛とした様を見せる女優陣には、 丘さとみ、岸田今日子、渡辺美佐子、三田佳子、有馬稲子。 愛する人や、自らの命を、 「有り難き幸せ」と差し出さないといけない、その奇異なる部分。 「己を殺して主君に仕えることこそ、忠節の始め」と、 悔恨の念や、時には反駁をもって忠義を尽くさければいけない、 その理不尽を、本作は訴える。 今井監督が最も表現したかったのは、本作の一部にあった戦争責任だったそう。 多くの命が失われた戦争の責任を考えるには、 人間の内部の問題を追求することが大切だ、という監督の思い。 共存・相反し、線引きすることが非情に難しいテーマ、  “忠義” と “犠牲”  本作は、 日本人の “武士道” “忍従” “滅私奉公” の構造を的確に捉え、テーマを訴えます。 ベルリン映画祭で認められたのも、 それらテーマが、世界の人々の潜在意識の急所を捉えた、 また、その “斬新さ” にあったのかもしれません。 (IMAI:No12/18 )

  • temple

    1.0

    共産党員の「天皇制度廃止」プロパガンダ

    今井正監督は日本共産党の党員だった。今井正監督が日本共産党の主要イデオロギーである天皇制度廃止を主張したのが「武士道残酷物語」だ。 私は子どもの頃、白土三平の「サスケ」をテレビアニメでみたが、「武士道残酷物語」の江戸時代は、「サスケ」の世界に通じる。 日本の江戸時代(封建社会)は生きる楽しみも喜びも何一つない、まさに地獄として描かれている。 もうこれでもか、これでもかと武家社会の残酷さ、残虐さ、悲惨さ、不条理を描き、最後は先の大戦にまで話が及ぶ。 すべての悪の根源は、天皇家にあったと映画は主張する。これが一番いいたかったのだ! 江戸時代が本当にこの映画のような世界ならば、とてもじゃないが270年間も続くはずがない。今井正の江戸時代は、人間社会の許容範囲を超えている。 日本の江戸時代、庶民の識字率は世界最高だったといわれている。庶民の生活水準は、ヨーロッパ以上に高かったともいわれている。(ヨーロッパ貴族と日本の武家の贅沢さは天と地ほどの差があったようだが) 私は歌舞伎や狂言、古典落語に多少通じている。こういうものに接していると、明治以前の日本社会の空気感を理解できる。貧乏長屋でも人情にあふれ、けっこう暮らしやすかったのだ! 「武士道残酷物語」は、日本を共産化するためのプロパガンダ映画だった。自分たちの政治目的を達成するために、わが国の伝統・文化を無惨なまでに貶める卑劣な作品だ。 日本社会および日本の伝統は地獄なので、日本は共産化しなければならないというのが、この映画の主張だった。 この映画、サヨク映画祭として評判の悪いベルリン映画祭で金熊賞を受賞した。たいへん恥さらしなことだった。

  • mas********

    3.0

    中途半端な感じで残る

    婚約者役三田佳子が自殺未遂で入院して、飯倉進役中村銀之助がある日記をまつわる 思いだすところから始まる、七つのエピソードを一人中村銀之助が演じるけど 第2話の役は正直言って無理があるような気がします、殿様役森 雅之と久太郎役中村 銀之助の2人の関係が見ていても役あわない大物役者演じても2人の役者スタイル合わないへたすればコメディなってしまう、第3話では、飯倉正蔵が殿様まえで目かくしして 刀で罪人を切るところはシーンは良かったけど・・ 加藤嘉も役がらも少し不気味だった、カミカゼ特攻隊なってそして現在に戻って 今ひとつなにか残らない、国家や主君のために己を犠牲する強いメッセージ残らない が残念

  • fbx********

    3.0

    見ていて疲れた

    イデオロギーと表現は関係ない。 どんな考え方を持っていても映画は質として評価されるべき。 そして、この作品は現代における権力から抑圧を受けている人を 武士の時代になぞらえて表現している。 迫力がある映像だが、テーマも含め見ていて大変疲れる。 今井正らしいと言えばそうなんだけど・・・

  • m87********

    5.0

    今井正の名作

    ベルリン映画祭グランプリを受賞した唯一の日本映画です。 時代劇ですが、切腹や黒澤映画、十三人の刺客などにも引けをとらない程の傑作です。

  • hai********

    5.0

    ネタバレ七人の因果侍  カルマの泉 

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kyo********

    2.0

    戯画コメディ

    戦時中に作られた木下恵介「陸軍」と対局をなすような映画です。 前者は誇り高き武士の家門をひいて明治28年、38年戦役を勝ち抜き、 大東亜戦争の出征兵士として巣立つ子孫の姿。 この映画は、武家に虐げられつつも主君に忠節をささげた空しい歴史 を今に引きずって戦死し、現代社会でも翻弄される子孫の姿…。 過去の日本の歴史を負として、それを超えて 自由に飛び立つ新しい世代、時代を愛で、 また、切り開こうというメッセージの映画。 変態君主と世渡り下手な家来が続々と登場します。 戦後20年近くたって、 「戦時中と戦後は変わらないぞ。同じじゃないか」 という自覚が一般的となり、それへの風刺、批評的な作風となっています。 近年でも「戦時中の失敗を現在も繰り返している」との視点から 過去を批判する姿勢がよく見受けられます。 この映画はその典型というべきものでしょう。 典型的表現は見方を変えれば予定調和、完結した喜劇の形成となります。 この映画も内容は悲劇的でも概観は喜劇になっています。 こうした映画が日本映画の一時代における流行であったというべきでしょう。戦後日本映画はパロディ的、象徴的表現を政治メッセージを下敷きに 上手に完成すれば「傑作」と称されてきた風があります。 この映画もその一つでしょう。 しかし今井正の映画の中でも、「つまらない」作品の一つではないでしょうか。 もう一つの中村錦之助主役の時代劇「仇討ち」とは雲泥の差です。

  • mn2********

    3.0

    SとMの歴史を辿る物語

    1963年、ベルリン映画祭グランプリの作品です。 監督は、今井正。 戦争中、戦意高揚映画を作成し、 戦後、その反省から、戦争に反対する、民主的な作品を撮り続けた監督です。 映画、最初からびっくり。時代劇だと思ってましたから。 現在の風景。救急車のサイレンから始まります。 自殺未遂の女性が、病院に運ばれるシーンから。 その婚約者が、病院に駆けつけます。 女性の遺書を読み、思います。 「自分の愛は、変わっていない。ただ実家で読んだ『先祖の日記』から、自分は変わったかもしれない。」って、 一気に映画は、主人公の先祖を、江戸時代から辿り始めます。 記憶の限り、 江戸時代のご先祖様が、5人ですか。 封建時代の中、 どのご先祖様も、城主から、あまりに、これもまた理不尽な。 4~5人目のご先祖様。 城主は、「S」? やられているご先祖様は、「M」の家系か? って感じました。 時代劇が終わったところで、終わるのかと思ったのですが、 明治時代のジイちゃん。 戦時中の兄ちゃん。 そして、現在のボクまで。 その関係が続いて行きます。 今井監督が、言いたいこと、 「今も、考えの中に封建制が残っている」って。 さすがにここまで、バカ丁寧に綴られると、 よ~くわかりました。 でも、ここまでやらなくても良かったような。 映画「上意討ち」は、1つの物語でしたが、 同じようなテーマが、しっかり伝わってきました。 最後、現在の若者二人。 「結婚しよう。二人だけでも。」のセリフに希望を託すわけですが。 まあ、あえて見なくてもいい映画かなって思いました。 「世界的な映画祭で、グランプリを取った日本映画は全部みてやる。」 って、人は見なくてはいけませんが。 そんな人、まずいないですよね。

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