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赤い水 (1963)

監督
山本薩夫
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3.50 / 評価:4件

その泉質名は変えた方が良いと思う

  • bakeneko さん
  • 2011年11月1日 13時46分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

杉浦明平の原作を社会派の山本薩夫が映画化したもので、東北の町を舞台にして土着の利権議会が牛耳る地方村社会の赤裸々な欲望が炸裂する“風刺喜劇”の怪作であります。

いや~、地方の町議会ってこんなものなのですよね。
料亭の親父、土建屋、農協のリーダー、生臭坊主、うどん屋の若者達が狂奔する―温泉&土地買い占め騒動の顛末を、欲に塗れた群像劇として諧謔味たっぷりに描いた狂騒曲的作品で、日本の政治の暗部を描いた「金環食」等の社会派:山本薩夫が別の角度から日本の民主主義の病的構造を笑いとばしています。丁度日本が高度成長期にあり、地方の再開発に必要な土地の売買が1大ブームだった頃で、本作は地方の騒動によって当時の日本全体の精神的な騒乱状態も描いているのであります。
小難しい寓話性を気に留めなくても、出演俳優のディフォルメした“やり過ぎ演技”が抜群に愉しい騒乱喜劇となっている映画で、女の底強さを魅せる:滝映子、森光子、中田康子と、勢力争いに狂奔する:船越英二、八波むと志、川崎敬三、山茶花究、宇野重吉が、豪華な?狂宴で笑わせてくれます。特に凄いのが伊藤雄之助で、「吸血鬼ノスフェラトゥ」の様なメイクで、驚異の生臭坊主を怪演しています。

“利権政治の原理”を笑いながら観る事が出来る“風刺&社会”喜劇の佳作ですが、良く考えてみると現在の国会の状況とあまり違わないことに気が付きます。


ねたばれ?
2004年頃、私が住んでいた東北の町で温泉の無許可掘削を誤魔化すために、“天然温泉なのに偽温泉”と報告した前代未聞の偽装事件が有りました(事実は映画より奇なり!)。

詳細評価

物語
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