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イチかバチか (1963)

監督
川島雄三
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3.50 / 評価:4件

イチかバチかの勝負を描いた川島雄三の遺作

大がかりな新工場建設をめぐる社会派ドラマ。

全財産を投入しイチかバチかの大勝負に挑む会社社長・島(伴淳三郎)、その片腕で計画成功に燃える北野(高島忠夫)、社長秘書で北野の恋仲になる由美子(団令子)、地元に工場誘致を目論む市長・大田原(ハナ肇)、市長の反対派の市会議員(山茶花究)。

計画をめぐり関係者たちが織りなす、駆け引き・対立・協調・裏切り。社会派・菊島隆三(「天国と地獄」)と川島コメディの合体。全体的にシリアスな展開だが、ユーモラスな描写(市長の名札を風呂の薪に使う場面など)は川島監督らしい面白さ。

ひょうひょうと頭の切れる北野と、強引ながらも人間臭い魅力の大田原、二人のキャラが光る。主人公の伴淳三郎は、この二人に押されていささか分が悪いか(前半のケチな性格の描写は面白い)。

腹黒いと思われた大田原が、実は身銭を切ってまで工場誘致に燃える好漢だったというのがポイント(最後の方まで大田原が敵か味方か分らないという面白さで話を引っ張る)。市長が反対派議員と演説合戦をするクライマックスは見応え十分。大田原の熱に応えてついに社長は工場誘致を決める。終盤のストレートな高揚感は、ブラックな味わいが持ち味の川島作品としては珍しいかも。

本作が鬼才・川島雄三の遺作。享年45歳、早過ぎた死はあまりにも惜しい…。

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