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宮本武蔵 二刀流開眼 (1963)

監督
内田吐夢
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3.96 / 評価:26件

永遠にすれ違うふたり

  • ultra_kandenchi さん
  • 2007年1月23日 2時01分
  • 閲覧数 541
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

本作『二刀流開眼』は3作目で、登場人物たちのキャラクターはすでに観客に認知されている前提で、彼らをどう動かしてドラマを作るか、という点に集中しているように思える。序盤は武蔵中心のお話が展開するが、中盤は武蔵以外の人たちが活躍する。最後の締め役はもちろん錦之助だが。

高倉健の佐々木小次郎は三作目にして初登場だが、衣装は後作ほどキンキラキンではない。羽織がちょっと派手目なぐらい。前髪とゴツイ顔のアンバランスがイカス。背中の長剣、物干し竿を何度も難なく抜いて見せるが、よーく見ると、あの長剣、長いのは鞘だけで、抜かれた剣はそんなに長くない気がする。
それから剣を鞘に戻すシーンは一度もないのが残念。

入江若葉の台詞回しは相変わらず、ちょっと不思議。技巧はないが、なんかこう上品な、育ちのよさを感じさせる。百戦錬磨の薄田研二や浪花千栄子が相手でも、子役が相手でも、掛け合いの間が常に彼女のペースになってしまう。これはやっぱり天賦の才というものだろう。

人物が多いので、多少物語が緩んでしまうのは仕方ないが、繊細にしてダイナミックな内田監督の演出力は、保持されていると思う。夜明け前の風景の美しさ、又八の労働シーンのキャメラアングル、殺陣シーンの緊張感など、計算と美意識がうまく調和していて、見所は多い。

石舟斎の住処らしい庵を訪ねると、庵の入り口には世捨て人の句が書いてあったので、こんな平和に暮らしている老人を戦いに巻き込んでいいものか、と武蔵はちょっと躊躇して立ち止まるが、石舟斎の横にかつて捨てた恋人、お通(入江若葉)の姿があったので、パニックになった武蔵は一目散に逃げ出してしまった。

武蔵が朱美と一緒にいるのを見て、今度はお通の方がパニックになり、一目散に逃げ出した。このカップルが一生結ばれることがなかったのは、さもあらんという感じだ。

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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