嵐を呼ぶ十八人
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(4件)

悲しい25.0%絶望的25.0%笑える25.0%切ない25.0%

  • じぇろにも

    3.0

    造船所

    共同生活する不良

  • hi6********

    3.0

    後半の1シーン1シーンの斬新さ

    松竹時代の吉田監督作品。 松竹時代の代表作「秋津温泉」の翌年の作品。 流れものの日雇い労働者の若者の群像劇。 下請けでの労働条件、搾取される肉体労働などの、労働問題を 描く左翼映画ではなく、世間から白い目で見られてしまう非行少年ものと して視点での映画である。 相変わらずに成東のカメラがクールでリアルに不良少年を写し取っている シャープさがある。 18人の不良少年の役者たちの演技が稚拙であるのであるが、 吉田監督はそれを逆に利用して、安易な結末を用意しないで ドキュメンタリー映画みたいなリアルな描写をする事に成功している。 喧嘩、反抗、反発などでぶつかりあうのであるが、安直な更生したり 仲直りもしないままで、シーンを切り、通俗的な不良少年の変化もさせないけど 無言でありながらの変化をニュアンスとして捉える事に成功しています。 特に、香川美子(飲み屋の娘の元気な娘役を好演)が犯されるシーンの暗闇と 切り替えなどのシーンが秀逸であり、その後の展開は1シーン1シーンでの 緻密さが素晴らしい。 特に省略された編集方法が抜群。 (犯人さがし、プロポーズ、犯人の自白、よたものへの復讐、結婚式への参加・・・・) インテリ(教師)で理解者の女教師の根岸明美の、気丈ぶりも印章に残る。 (ホットパンツでの元気さ・・・)

  • ********

    4.0

    交わらない映画

    一見、よくある学園もの。ダメな一人の男がダメな青年たちを預かることになって。。。とくれば、「スクールウォーズ」でなくても、心の交流が生まれ、信頼が深まり、最後の別れで涙するってことになりそうなものですが、そうならないすごい映画。最後まで交流できず、まったく信頼せず、別れても平気。世代断絶を含んだ、まったく交わらない映画。 だからストーリーも複雑に錯綜していて、結婚で終わるダメ男の恋愛をめぐる話(レイプつき)があり、逮捕で終わる青年たちのけんかの話(傷害事件つき)があり、解雇で終わる造船所のストの話(寮生活つき)がある。海、野球場、船、バス、電車と舞台もめまぐるしく変わる。*ちなみに、河原でのけんかシーンは「パッチギ」が真似したのかというほど似ています。 交わらないのは、崖や階段の上と下、金網や窓のこちらとあちら、というように、カメラにとらえられる人物の位置関係で示されています。それはもうしつこいぐらい。吉田監督の他の映画でも上下差が気になっていたけど、この映画はそれがテーマみたいです。ラスト近くの結婚式でよくわかります。 社会の底辺から抜け出せない、暴力的でだらしないけど明るく活力がある若者たち。そんな彼らのことは結局よくわからない男。結婚式の後、一段下がった位置にいる若者たちとの見つめあいはぐっときます。交わらないんだけど、お互いに見つめあうことはできるのだ。

  • dqn********

    4.0

    断絶とつながりと

    広島県・呉の造船所に集団就職してきた18人の若者と、彼らの指導を任された青年の青春群像劇。繋がりを失った断絶風景と、それでも繋がりを求めずにいられない人間たちを描く。 吉田監督は18人の内面や個性をあえて描写せず、引きのショットを多用することで、少年達との間に距離を保つ。そのスタイルは、まるで観客が少年達へ共感を寄せることも拒否しているようだ。そう、まずこの映画のいたるところに断絶がある。 組合でストライキを敢行する本工員と、組合闘争を斜めに見る島崎(早川保)たち社外工との、労働者間の断絶。社外工の内部での、島崎と少年達との世代的断絶。さらに決して一枚岩ではない18人の分裂(バレーの試合でのバラバラぶり、小グループに分かれての喧嘩など)。そして個人レベルでの断絶は、島崎とノブ(香山美子)に訪れる。島崎がぐずぐずしている間に、ノブが暴行を受ける事件が発生し、そのショックで二人は一時疎遠状態になる(男女間の断絶)。あらゆるところで表現される断絶の感覚。 だがその一方で、繋がりへの願望もかすかに感じられる。例えば島崎と少年たちは、対立と軋轢を繰り返しながらも、境遇を同じくする者同士で薄い繋がり(惰性的繋がり?)を保つ。また少年達も、小グループに分かれて対立することがあるにせよ、時には助け合い精神(くびにされそうな仲間をかばう)を発揮したり、最後に働き場所を九州に変える際も、18人一緒に移動したりする。 そして象徴的なのが結婚式のシーン。結局寄りを戻した島崎とノブは式をあげるが、そこに18人が駆けつけ、島崎と見つめあう。場所の上下差(上=島崎、下=少年たち)が彼らの断絶を表すとともに、視線の交差が繋がりへの希求を表現しているのだろう。 断絶しながらも、薄い繋がりを見せる人間たち。その微妙な関係を吉田監督は見事な距離感で描き出した。 丘の上に立つかまぼこ兵舎、労働場の造船所、一瞬映し出される原爆ドーム、そして島崎とノブが再会する野球場と、存在感のある場所にも注目です。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
嵐を呼ぶ十八人

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル