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丼池 (1963)

監督
久松静児
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3.83 / 評価:6件

「ウォール街」よりこっちが先!

  • bakeneko さん
  • 2011年8月3日 14時12分
  • 閲覧数 626
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

菊田一夫の傑作舞台の久松静児による映画化作品で、昭和27年の大阪の繊維街:丼池を舞台にして、金貸し業&老舗&水商売&商売人の欲と情が絡み合う“コンゲーム”を、“浪花庶民のバイタリティと意地“を盛り込みつつ描いた“人間ドラマ&喜劇”の傑作であります。

「ウォール街」や“なにわ金融道”よりも遥かに先に、抜群に面白く創られていた作品で、
大学出の怜悧な理論肌金融業者:司葉子
“なんでもあり”の無手勝流の強欲金貸:三益愛子
男殺しの水商売マダム:新玉三千代
詐欺スレスレの論理で起業を目指す躁娘:森光子
独立独歩の行商婆さん:浪花千栄子
―らの活躍&対決&共闘に、
老舗の道楽親父:中村鴈治郎を始めとした男達が巻き込まれる騒動を、絶妙な脚本で描いた作品で、空売り、風説の流布、買占め、インサイダー取引..等のありとあらゆる“経済闘争の頭脳戦法”を生きた実戦で見せて、知的ゲームの愉しさを満喫させてくれます。そして同時に、それぞれの女性の半生に影を落としている“戦後の経済狂奔の爪痕”もしっかりと描きながら、現在の彼女達の“生き残ることへの意地”と“守りたいものへの情”を見せて、単なるマネーゲームに終わらせない“人間性の掘り下げ”と“人情の機微”で感心させてくれるのであります(無敵の金貸婆が孫に見せる眼差しの優しいこと♡)。

生命力漲る女性達の庶民の活力に励まされる作品で、マネーゲーム対決の抜群に面白い脚本&鋭い人間観察による巧みな演出に唸らされる娯楽作品であります。




ねたばれ?
男としては、“生きたまま喰われる”と頭では分かっていても、新玉三千代の“天使の笑顔”には抗えないなあ~。

詳細評価

物語
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