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にっぽん昆虫記 (1963)

監督
今村昌平
  • みたいムービー 41
  • みたログ 128

4.16 / 評価:50件

変化球のホームラン

  • kin******** さん
  • 2019年7月11日 9時14分
  • 閲覧数 1502
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

今村昌平は、他人が作った映画はほとんど見ない、と、本人筆のエッセイで読んだ記憶がある。当たり前の映画文法で出来たものなど、つまらなくて見ちゃいられなかったのだろう。
 それにしても本作ほど、当たり前の描写を廃して、それでも説得力を持つ作品は珍しい。今村作品を見回しても、描写のトンガリ度は一番ではないか。次点で「人類学入門」くらいか。
 基本ワンシーンワンカット、極力説明を廃し、それでも意図が伝わる絶妙のカメラワークだ。まるでドキュメンタリーという、リアルを追求している。
 
 左幸子が懸命に生きる中で、北林谷栄(田舎の婆さんと二役!)演じる売春宿の女将を裏切る。その後まるで自分自身に復讐されるかのように、手下にしていた女や、最愛の娘に裏切られる。
 女は悲しい、けれどしぶとく地べたに這いつくばるように生きている。だから「にっぽん昆虫記」。最後まで見ると、冒頭の延々虫を追ったカットはかなりベタだったのだ。気持ちはとっても分かるけど、やっぱりこの題名、変えたほうが良かったのでは?

 こんな映画ばかりになったら、私、映画は嫌いになるかもしれない。でもやっぱり必要な、たまには見てみたい、骨のある映画だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 知的
  • 切ない
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