霧に消えた人
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霧に消えた人
作品レビュー(1件)
- hi6********
2.0点
これといって、斬新さもない映画であるが、スター本位の映画作りを していた日活としては、珍しく普通のOLの恋愛(結婚)問題を丁寧に とってある作品である。 また、当時の結婚感をそのままで描いているので今観ると当時の 価値観が描けている点も面白い。 当時は、戦後になって、封建的な結婚では無くて、親も自由恋愛に 理解を示しているが、付き合いも無く、結婚を申し込む旧家のボンボンとか、 結婚に伴って、親とか、世間をまだまだ気にしている。 田舎出のヒロインが、東京の大学に行き、丸の内の会社でOLをして、 グループ交際、登山が出会いの場になるとか、当時の恋愛事情も なるほどと思う。(私の親世代の時代なので、私も知らない世界) 翌年の東京オリンピックの為に作られた川の上の首都高が建設中 (数寄屋橋の上)なのも、歴史的な価値もある映画である。
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