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風の武士 (1964)

監督
加藤泰
  • みたいムービー 3
  • みたログ 16

3.86 / 評価:7件

3D構図だ!二度は見よう!!

  • osugitosi さん
  • 2010年11月1日 0時50分
  • 閲覧数 691
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

冒頭から、3人の武士が、怪しげな山伏の集団に追われるシーン。
一人は斬られ、一人は拷問にあって絶命、もう一人はうまく逃亡。

なにが起こったのか?起こっているのか?

と見てる者の心を掴みつつ、
タイトルが始まります。
その後、画面はがらりと変わり、
主人公の家、ややコミカルな描写で別の意味で魅了させます。

時代劇はやっぱりこういうのが
面白いです。
出演者の魅力、チャンバラ、恋、物語の展開。

さらに、この作品の魅力は、各カットごとの
画面構図のダイナミックさであります。

加藤泰監督といえば、言わずと知れた
ワイド画面にローアングル。
奥行きを感じさせる構図が特長であります。

普通は、画面の構図など意識して映画を見る事は
ないと思います。
けど、この監督の特長を知ってるから、
つい、そこに意識が行ってしまうのです。
特に私の場合、絵を描くことが好きなので、
画面の構図を考えることもありますから
構図を意識する行為が、人より過剰なのかもしれません。

学生時代、加藤監督の「皆殺しの霊歌」を見て
終盤の或るシーンの構図が印象的で、授業中ノートの隅に
その構図を落書きしてましたから・・・

また、キネ旬(現時点最新号)の11月上旬号には、たまたま
「加藤泰の構図は3D的なのか。」という
文章がありまして、それも意識して見ると
たしかに、前面と奥が同時に映し出されており、
立体的なんです。このまま3D化してもOKでしょう。

などと構図ばかり言ってすいません。
それに、文章でどれだけ構図のことを説明しても
ピンとくることはないでしょうから、
具体的な画面構図の説明はしません。
実際に見てもらうしかありません。


ということで、役者の魅力も語れねば、
主人公、大川橋蔵!橋さまと呼ぶべきか?
可憐な桜町弘子も、姉ご風の久保菜穂子も、
気の強そうな謎の女役の中原早苗も、登場する女性はみんな
橋さま扮する主人公に惚れてしまいます。
野際陽子さんも本作が、映画初出演作ということで、
登場しますが、橋蔵の兄嫁という役なので、色恋には関係ありません。
が、惹かれてるという感じはします。

悪役なら、今回は大木実が一番で、自分の為なら
敵も味方も裏切り続ける憎まれ役。
不気味さでは、敵か味方か?猫と呼ばれるお庭番役、南原宏治。
胡散臭さでは、幕府の老中役の西村晃、
さらに大胆不敵な大阪商人役の進藤英太郎。
他に、宮口精二もからみ、ストーリーは
ボーっと見てたらつかめません。

もうー登場人物がみんな、観客に状況説明を
ゆっくりと与える間もないくらいに、
勝手に?動き回り、斬り合い、
勝手に?恋愛し、まるで
あらかじめのストーリーがないかのように
状況がパッパと展開して行くのです。

そこへきて先に書いた構図も
堪能しなきゃならんので
見てる私は大忙しでした。

ということで、数日後に2回目の鑑賞、
これで、ストーリー展開もつかめ、
出演者の魅力も、画面構図も
ゆっくり堪能できました。

最近の、やたら説明したがる作品らを
見慣れた人には、よく分からん乱暴な展開かもしれません。
が、逆に言えば、各画面画面に力をいれ、90分程度にまとめ上げてるので
各々の密度が濃いということです。

制作された1964年というと、すでに時代劇衰退期で
映画自体もテレビに押されてきた時代です。
が、まだまだ、面白いのが作られてたようです。
次回も、この頃のアクション時代劇をレビューする予定です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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