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乱れる

じゃむとまるこ

5.0

かつてこんなにもすばらしい映画があった

1964年  成瀬巳喜男監督作 主演  高峰秀子、加山雄三 ビデオの解説をそのまま・・ 清水市の森田酒店では主人亡きあと嫁の礼子が、再婚話を断り18年間立派に店を切り廻してきた。 亡夫の弟、幸司は大学を中退し無軌道な生活をしているが、そんな彼をいつもかばうのが礼子だった。高度成長期にさしかかり商店街が寂れていく中、店をスーパーマーケットに改装する話が持ち上がった。礼子は森田家の親戚達が彼女の処遇に困っているのを察し店を去り郷里に帰る決心をした・・・ ざっとこんなあらすじですが、 義弟の幸司はそんな中、ずっと以前から胸の内に秘めていた思いを礼子に告白する。 その瞬間から礼子の中に多分押さえ込んできた思いが耐え難くふくらんでいくのです。 郷里に帰るべく列車に乗り込む礼子・・・追いかけてきた幸司。 抑制のきいた二人の会話・・・・唐突に「ここで降りましょう」とある温泉の駅 「私も女よ」・・・ でも一線は越せない・・・このヒロインの繊細な心理 なんという切ない。 そして衝撃のラスト。 今の時代には考えられないような・・・・墓場まで持っていく覚悟の恋。 これこそが”恋” かつてこんなにも心揺さぶられる恋愛映画があった。 以下余談ですが 私は小学校時代登校拒否決気味でした。ずる休みしては家でTVを見ていました。 そんな時見たドラマに水上勉原作「あられ」というのがありました。 主演高峰秀子、中村嘉津雄。 中村は二号さんの息子、高峰は本妻。中村はこのおばはん(そうよんでいた)に心底惚れていた、高峰もわかっていたが応えることは出来ない。 ある日二人はふすま一つ隔てた部屋に座っている。 中村は呼びかける。 おばはん・・・・・おばはん・・・・ このときの高峰の切ない表情。 中村は人生のすべてをおばはんに捧げていた、彼の人生はこれ以降抜け殻になってしまった。 子供心にも胸に迫った、今もこのシーンはよく憶えている。 こんな事考えている子供じゃ、友達を作るのも難しいよね~~。 で、余談の余談 私は運転免許は持っていません、車は好きではないのです。 でも何事も例外はあります。 ”ジャガー”これが私のものになるなら・・・免許取ります。 ジャガー=高峰秀子なのです。 かつて松山善三が高峰にプロポーズしたときの”返事”が・・・ 「いつもジャガーの新車に乗せてくれるなら」と言うこととどこかで読みました。 私は高峰秀子の大ファンなので、その時からジャガーは特別な車になりました。 ネットで調べてみると、2004年当時松山・高峰邸の駐車場にはシルバーグリーンのジャガーがあったそうです。

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