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「女の小箱」より 夫が見た

bakeneko

5.0

ネタバレそんな欲張りな(笑い)

推理サスペンスを得意とした黒岩重吾原作の映画化作品で,株式の売買合戦と夫に満たされない妻の不満が暴走する“エキセントリックサスペンス”の怪作であります。 劇場は何度か笑いが起こりました。 増村保造の映画の登場人物はいつも感情過多ですが,本作でも若尾文子の夫役の川崎敬三の余りの自己中さに腹がよじれること必至の作品で,他にも, エネルギーの塊:田宮二郎 粘着質悪女:岸田今日子 豪傑女医:町田博子 裏切り秘書:江波杏子...と癖の強いキャラクターの目白押しで,ひとりだけカマトト風清純妻の若尾文子の大人しさが浮きまくっています。 若尾文子の入浴シーンから始まる―色と欲に憑かれた人物達のドロドロ抗争劇のテンポの良い展開を呆れつつ見入る作品で,ドラえもんの静香ちゃんの様に頻発する若尾文子の入浴シーンもセールスポイントの映画であります。 ねたばれ? 岸田今日子は本作と同年の傑作「砂の女」で,全ての既婚男性のトラウマとなりました(えーん,リアルに怖いよ~)。

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