あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(1件)
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4.0点
この映画は監督で俳優のミシェル・ブランが俳優ミシェル・ブランを、キャロル・ブーケが女優キャロル・ブーケという具合に、シャルロット・ゲンズブールからフィリップ・ノワレ、あるいはポランスキー監督等豪華キャストがそれぞれ自分自身の役で登場します。それだけで映画や映画界を題材にしている予想はつくのですが、見ていると単なるコメディーかと感じられます。 しかし最後に至ってフィリップ・ノワレが登場したあたりから、全体を収める「ある枠」が浮かび上がってきます。すると、コメディーとして描かれた本物ミシェル・ブランやソックリさんの偽者ミシェル・ブラン(パトリック・オリヴィエという役)がそれぞれあることを象徴するものであったことがわかります。そして物語自体もその枠により象徴されることでも意味を持つようになっていることがわかります。 この全体の枠に気付かなければたんなるコメディーですが、枠を理解しての含意、つまり本物と偽者の人間ドラマと、ダブらせて同時に(実は)描かれていたことが重なる構成が理解できれば、94年カンヌの脚本賞受賞とかいうのも納得です。 フランス映画を少なからず見ている方には特にオススメです。
スタッフ・キャスト
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受賞歴
カンヌ国際映画祭第47回