レビュー一覧に戻る
三匹の侍

mii********

4.0

こんな“丹波哲郎”を知ってますか?

子供の頃よく思ったものだ、 大人はなんで時代劇ばかり観るんだろう・・・・・。 2歳離れのお兄ちゃんと育った幼少の頃、観たいTV番組はいっぱいあった。 翌日、学校での話題に置いていかれちゃうからね。 でも、チャンネル権は当然うちの親父だった・・・・・。 ナイター中継のないときは、決まって時代劇だったなぁ。 今から思うと、当時は毎日時代劇をやっていたような気がするよ。 それだけ人気もあったんだよなぁ。 「素浪人・月影兵庫」「素浪人・花山大吉」「水戸黄門」「大岡越前」「銭形平次」「桃太郎侍」知らず知らずのうちにTVに釘付けになっちまったなぁ~ そんな中で、劇場で観たのは、勝新太郎の「座頭市」だけだった気がする。 時代の流れとともに時代劇作品が減少していく。致し方無い。 新しい作品が無いのならば、と、こぞって黒澤明作品が持て囃される。かくいう私もそのくちですがね。 世の中、時代劇は黒澤作品だけじゃないよと、お気レビさんが私にお教えくださった作品に『切腹』があります。確かに仲代達矢はもの凄かった。そこにもう一人どうしても気になった人物がいたのです。 その人こそが“丹波哲郎” ピリピリ緊張感を放つ『切腹』の中に主人公とは違った光を見せ付けていたものだ。それこそは「Gメン75」でも「大霊界」の丹波哲郎でもなかった。確実に。 その、気になりました丹波哲郎、『切腹』の2年後の作品が『三匹の侍』だ。それまでのTVドラマシリーズが好評で、第1シリーズ終了後に映画化された作品だそうだ。 さすがに私にも記憶はありませんが、昨今、何かと賛否両論のTVドラマの映画化、当時にもみられたのですね。手掛けたのは、まだ監督業に座るまえの五社英雄。それまでに無かった殺陣の効果音を巧みにTV放映に取り込んだ作品であるらしいですね。 TVドラマの映画化などとは露知らず鑑賞してみましたが、殊のほか面白かった。丹波哲郎観たさでしたが、競演の平幹二郎、長門勇のキャラも最たるものでしたね。やはりTVドラマで確立されたキャラ設定なるが故でしょうかね。 お話も、悪代官からお百姓を守るという単純明快なる作品です。登場人物ひとりひとりをじっくりと観察できるから楽しいですよ。 とにかくいち押しは丹波哲郎、その昔は三船敏郎に次いで海外に名前が知れ渡ったとも聞いていますが・・・・・あの渋いまま時代劇スターを貫けばよかったのにねぇ~

閲覧数480