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三匹の侍

lov********

4.0

軽妙にして濃厚

まず全編通して主役3人の個性が凄まじいです。丹波御大の颯爽とした佇まい、平さんの匂い立つような妖気、長門さんの滑稽さの中の哀愁。そして監督は映画監督として売り出したばかりの五社英雄。今考えると凄い濃厚濃密な顔ぶれです。 その筋書きから「七人の侍」と比較される事もあるようですが、こちらは元々TV番組からの映画化。もっとライトテイスト(面子は濃いですが)で娯楽映画に徹しています。晩年は存在自体がネタにさえされてしまった丹波さんですが、すでに往年同様の存在感を放っているのだから流石です。終盤には丹波さん十八番である演説wもあって、なかなか燃える内容でもあります。 ラストのチャンバラシーンも単に美しく格好良く描くのではなく、五社監督らしい泥と汗にまみれるような生々しさがあり、それでいてドラマティックに演出されています。本格時代劇や黒澤映画は敷居が高くて…という方に観て頂きたいですね。

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