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香華 前後篇

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3.0

残念なところも多かった・・・

3時間20分の長尺。日露戦争(明治37~38年)から関東大震災、第二次大戦を経て昭和39年に亘る約60年間の花柳界を主に生きてきた母娘の愛憎劇です。しっかりものの娘役の岡田茉莉子は熱演でしたが、後半の老人を演じるにはやはり無理があった。乙羽信子は男好きで自分勝手な母親役を上手く演じていた。岡田が乙羽に愛想を尽かし怒るが、すぐ次の場面では仲良くなっている。この繰り返しなのでイライラもする。でも、ラストではなんとなく帳尻が合っている不思議な感覚。決して上映時間が長いとは感じさせませんでした。加藤剛、菅原文太も若い。田中絹代は序盤だけの出番でしたが、泣き崩れ方が「サンダカン・・・」のラストと似ているなぁ、と思った。三木のり平も弱い男を熱演。60年間のお話をまとめてあるからか、設定舞台が急に跳ぶところが多く(その後の台詞でなんとなく経過は分かるが・・・)戸惑うところも多かった。場面場面での人間の身勝手さを描いている点では秀逸。また、木下忠司(監督の弟)の音楽は効果的でよかった。

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