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続・図々しい奴 (1964)

監督
瀬川昌治
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3.00 / 評価:2件

柴田錬三郎は校長役!

  • bakeneko さん
  • 2018年10月9日 11時00分
  • 閲覧数 205
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

いきなりすみません!-多くの資料で二等兵役で水上勉と共にカメオ出演と記してあるのですが…兵隊役はエキストラ数が多くて確認できません。一方で主人公の仮祝言場面で高砂を唸る場面が顔がはっきり見えますし、(台詞は棒読みですが)歌声は堂に入っています。

前作で主人公:谷啓が出征するまでを描いて水入りとなった昭和大河ドラマの後編で、前作から直ぐ引き続いて半年後に公開されましたが、幾つかの変更点も散見することが出来ます。
まず、第一部では一瞬しか出てこなかった東大生の長門裕之が、戦中戦後を通して軍閥や闇経済の中で伸してくる人物:小野田政治(小野田のモデルは光クラブの山崎晃嗣)として重要なキャラクターとなり、主人公とヒロイン(佐久間良子)を奪い合います。一方で若旦那(杉浦直樹)は特高に捕まった後にシベリア抑留となり、物語の終盤まで姿を見せません。また幼女:麻理耶は成人して中原早苗に、馬賊:三田村は西村晃から多々良純にバトンタッチ、更に新キャラとして戦友:後藤(南廣が珍しく眼鏡を掛けて三枚目を演じています)も出てきます。

南洋か北支に送られるはずだった主人公:谷啓は、旧知の小野田(長門裕之)の計らいで高知県で予備役で終戦を迎える。終戦のドサクサに紛れて戦時物資を持ち逃げした彼は、闇市や、アメリカ軍相手の取引きで財を成し、朝鮮戦争の特需で一儲けして念願のお城を建てようとするが、心を寄せる美津枝(佐久間良子)は結核が悪化して…という疾風怒濤の展開で、戦後の闇景気や朝鮮戦争で儲けるなど-なりふり構わず生きるために懸命だった当事の日本が華燭無く活写されていて、もはや単純に純朴とは言えなくなった主人公と、金融の立役者になりながら覚めた眼で自分を見つめるインテリ崩れの小野田の対比にも時代の若者の2極を見ることができます。
第一部からの登場キャラが様々な運命を経て邂逅&葛藤する後編で、物語が閉じられる時代もまだまだ日本が独立していない戦後の混迷記なのですが、暗い世相を描きながら主人公の能天気な歌声が高度経済成長を予感させる明朗な気持ちにさせる映画であります。


ねたばれ?
1、 大人しい役に飽きたのか?佐久間良子さんは、戦後の闇市のパンパン役で一瞬2役出演しています(「五番町夕霧楼」から前作「図々しい奴」と続いてファンをやきもきさせた“吹出物”も完治したらしく輝く肌が復活しています♡)
2、 スポンサーとタイアップして-劇中で、“その時代には存在しないはずなのに出現している”―フマキラーのベープマットは映画が公開された前年の1963年の新開発製品でしたし、
カーステレオは、それまでレコードやラジオしか聴取できなかったものが、音声用磁気テープを使用した4トラックカートリッジが1964年に発売されています。

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