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悪坊主侠客伝

bakeneko

5.0

ネタバレもう一人の仕込み杖逆手切り

座頭市の人気が爆発的であった頃に“逆手切り”の元祖は俺だ!とばかりに、近衛十四郎が盲目の坊主剣客を演じたチャンバラ復讐譚であります。 後に「座頭市血煙り街道」で、勝新太郎の座頭市と対決して“観客の動体視力の限界に挑む”伝説的な殺陣を魅せてくれる近衛十四郎ですが、本作では自分が座頭市だったらこうする!という立ち回りを見せてくれます。 端的に言えば、勝新の座頭市がー“かかってくる相手を引き込んで居合いで切る”のに対して、近衛十四郎の坊主は“自分から切り掛かる”殺陣であります。 そして、盲目の欠点である“地形の悪い場所では不安定”や“投石等の飛び道具に弱い”こともきちんと見せて“多対一”の対決に手に汗握らせてくれます。 “やはり、速いなあ!”という感嘆の声が出てしまう抜群の運動神経に裏打ちされたアクションは圧巻ですが、いつもの実直な武士役とは異なるユーモラスな面も見せてくれます。また、定型的な敵討ちものの展開からちょっと物語展開がずれていたり、敵が弱かったり、ライバルが変な性格だったりーと、突っ込みどころも満載ですので、(特に大真面目な変態:東千代之介の変な行動に注目!)馬鹿映画としても楽しむことが出来ます。 座頭市も解禁になったことですし、こちらもソフト化しましょうよ業者さん! ねたばれ? 隣に間借りしていても気がつかないなんて!

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