風と樹と空と
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作品情報上映スケジュールレビュー

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予告編・動画

作品レビュー(7件)

笑える13.2%コミカル13.2%かわいい10.5%楽しい10.5%切ない10.5%

  • gte********

    3.0

    溌剌とした小百合嬢

    昭和30年代の街並みが懐かしいですね。お手伝いさんを主人公にした映画は、古くは「女中っこ」(主演・左幸子)、そのリメークの「どんぐりっ子」(同・森昌子)などありますが、本作の吉永小百合は最もお手伝いさん役に相応しくない美女かもしれません。  けれど、若さがそのギャップを補っている気もします。そもそも、コメディエンヌとしての小百合嬢が観られるという意味では、とても貴重な作品です。酔っぱらって他人に絡むとか、野球のシーンで派手な空振りをするとか。彼女の体当たりぶりが実に微笑ましい。  考えてみれば、大人になってからの彼女が作品に恵まれないのは、どれもこれも真面目で一本調子な女性ばかりで、意図的なのかキャスティング側が敢えてそうさせているのか、似たような役ばかり演じているからかもしれません。本作を観終わってふとそう思いました。  肝心の本作ですが、石坂洋次郎原作だけあって、台詞が生き生きとしていて良いですね。ラストが単なるハッピーエンドになっていないのも、吉永・浜田コンビの作品としては珍しい。ストーリー自体にそれほどの深みもなく、傑作というよりは佳作の部類かと思います。

  • der********

    3.0

    集団就職の時代

    集団就職で地方から上京してきた若者たちを主人公に据えた映画は、苦しさや辛さに負けず前向きに頑張る青春像を描く作品と、大都会の魔力に染まって身を持ち崩していく後ろ向きの青春像を描いた作品に分けられると思います。制作会社のカラーや、監督や脚本家の姿勢などの要素が如実に現れてくると思いますが、今回の作品は前者の代表的な作品ではないでしょうか(ちなみに後者の代表は新藤兼人監督の『裸の十九才』かな?)。 ――東北の高校を卒業した男女が集団就職で上野駅に到着するところからこの物語は始まります。駅に降り立った彼ら、彼女らを幟を立てて待っているのは企業や商店の担当者たち。高度成長期の人材不足の世の中、地方出身の若者が「金の卵」ともてはやされた当時、季節の風物詩となっていた光景です。そんな雑踏の中、どんな人が迎えに来てくれのかなぁ、と期待で胸をときめかせる一人に、主人公の吉永小百合がいます。彼女を迎えに来たのは企業や会社の担当者ではなく、お坊ちゃん風の青年、川地民夫。そう、吉永小百合は住み込みのお手伝いさんとして上京してきたのです。 住み込んだ安川家は、絵に描いたような当時憧れの上流階級。社長の父親とやさしい奥さん、慶応大学に通う長男(浜田)と高校生の妹の四人家族。誰もが明るく開放的で、一人地方から上京してきた吉永小百合を温かく迎えてくれます。それに対して吉永小百合も、明るく、はつらつとした、気の強い彼女の魅力全開で応えています。それでも、デビュー作の『キューポラのある街』の時代から時は流れ、東京オリンピックを控えた日本は好景気を迎え、格差社会の様相が顕れ始めています。 ある日、奥さんのお供で三越デパートに買い物にでかけた彼女は、7500円(当時!)の特選商品をキャッシュで買う夫人を見て驚いてしまいます。泥田で這いずり回っている両親に比べて、天と地ほどの差。わけもなく落ち込んでしまう彼女に、「私はもうそれに慣れてしまった」と、あきらめ交じりに自分自身の境遇を受け止めている奥さん。 この上品でしとやかな奥さんを演じているのが、加藤治子。ぼくらの世代にとって忘れられないテレビドラマ『寺内貫太郎一家』で、地方出身のお手伝いさんの浅田美代子を我が娘のように可愛がる、あの加藤治子が、ここでも同じように孤独でギャップに悩む吉永小百合を見守ってくれていました。 一緒に上京した仲間たちは、やがてそれぞれの人生を歩き始めます。転職を繰り返す者、同級生同士で結ばれるカップル、やむなく故郷に帰っていく者……。この夢半ばで東京を去っていく青年役を演じた浜田光夫がいい味を出しています。日活の二枚目俳優の中でも、石原裕次郎や小林旭、二谷英明みたいな「闘う二枚目」ではない浜田は、ちょっと軟弱でも人の良い表裏のない好青年を演じさせたら右に出る者がいない貴重な役者だと思います。 集団就職で東京や大阪などの大都会にやってきた若者たちのその後について、興味本位に想像することは失礼でしょうし、かと言って『三丁目の夕日』みたいなきれいごとだけで片付けられるわけでもないでしょう。平成も間もなく終わろうとしている現在、昭和はさらに遠くなっていきます。集団就職それ自体も、昭和という時代を語るうえでの一つのエピソードとして歴史に刻まれていくのでしょうか。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ若い娘さんはよく笑う♪

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kih********

    4.0

    あれから50年、懐かし、ほろ苦、青春時代

     この映画だったのか、と大いに驚いた。念のために制作年を調べると、昭和39年。間違いない。あの時日比谷公園で撮影していた映画だ。  この映画で、東北から東京に就職した若者が日比谷公園に集う場面がある。私はこの年、九州から上京して、日比谷の会社で仕事をしていた。その建物がこの公園の正面にある。東京にも会社にもなかなか馴染めず、よくこの公園に逃げ出していた。その時に、このロケに出くわした。  この年は東京オリンピック開催とあって、公園は一段と整美されていた。都心の一等地に広大な面積を有するこの公園には有名な日比谷公会堂がある(この映画にも大きく映る)。野外音楽堂もある(これは映らない)。噴水の傍にお洒落なミニ音楽堂?もある(これは映る)。そんなことで日比谷公園は映画に限らず、様々な有名人が出入りする所だった。思いもかけないスターに出会うことが、度々あった。これが東京なのだと灌漑深かった。  そんな中でも、吉永小百合は格別だった。“サユリスト”あこがれのサユリ姫が映画におさまっているところではないか。仕事を抜けて来ているのも忘れて見とれた。その時の映画がこれ。そう、確か、こうやって走って公園を去っていく。見たとおりが映画の画面になっている。  私の場合は1年経たないうちに九州に戻った。オリンピックが終了して、冬になって、スモッグで息苦しくなって、人の波に追いつけなくて、知力・気力・体力ともに東京には住めなくなった。  映画の小百合さんや浜田くんたちは、うちとは全く逆の東北からの上京だった。その後いかがお過ごしだろうか。震災の影響はどうだったろうか。同じ歳で、同じ境遇を(ほんの一時期ではあるけど)共有していた、いってみれば同期生だ。  偶然に出会ったロケ現場だった。あれからかれこれ50年経って、これまた偶然に手にしたDVDだった。あの一年の東京・日比谷などなど思い出して、懐かしいこと懐かしいこと。私にはほろ苦い青春だった。

  • qaz********

    4.0

    小百合の東北弁

    小百合は恋人や住み込みの前では標準語ですが浜田 光夫たちの前ではキュートな東北弁を披露します。

スタッフ・キャスト

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吉永小百合沢田多喜子
浜田光夫手塚新二郎
川地民夫安川三郎
安田道代会田かね子
和田浩治高柳武雄
平山こはる小石信子
十朱幸代浅井秀子
加藤治子安井弓子(三郎の母)
槇杏子安井澄子(三郎の妹)
田代みどり手塚トミ子(新二郎の妹)
高橋とよ安川家のばあや
高島稔慎太(肉屋)
荒木一郎六さん(八百屋)
菅井きん沢田たま子(多喜子の母)
中村是好沢田敬一(多喜子の父)
山本陽子斎藤千絵
紀原土耕西村運転手
水木京二オート三輪の運転手
桂小かんローカル線の駅員
久遠利三A鉄工の男
高田栄子信子の叔母
北出桂子ヴイナス美容院の女
野村隆[俳優]レストランのボーイ
野呂圭介若い男
福田トヨ中年の女
近江大介上野駅の駅員

基本情報


タイトル
風と樹と空と

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル