人間に賭けるな
- 分
人間に賭けるな
作品レビュー(2件)
- bakeneko
5.0点
ネタバレ賭けるのは自分自身!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mal********
4.0点
1964年に公開された映画です。 会社の金を使い込んだ坂崎(藤村有弘)は競輪場で、お金を賭けずにただある選手が勝つから賭けるべきだと言いきる妙子(渡辺美佐子)という女性と出会う。再び競輪場で妙子を見つけた坂崎は、彼女の言うとおり選手の飯田(川地民夫)にお金を賭け、大金を手に入れてしまう。果たして妙子とは何者なのか?どうしてお金も賭けずに飯田が勝つと言い切るのか? というのが、おおまかなストーリーです。徐々に妙子と飯田の関係が明らかになり、坂崎がいつの間にか妙子の後を追いかけていく過程で、妙子の人格が崩壊していく姿が痛々しく描かれています。 “怪しい中国人”ばかり演じてた印象が強い藤村有弘のシビアな演技が新鮮でしたが、なんといっても主人公の妙子を演じた渡辺美佐子が圧巻です。特に彼女が?生きてる人間に賭けるってことはこういうことよ!?と叫ぶ姿は、情欲におぼれた人間の末路を象徴してるような怖さがありました。 本作は冷静に観ればかなり陰惨なストーリーなんですが、妙子をどこか冷めた目で見つめる展開にしたことにより、その陰惨さが緩和されている気がしました。それでも、あのラストは強烈であり、意外でしたがね。本作はなかなかの力作です。
スタッフ・キャスト
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