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グロテスク・ワンダーランド
- ガーディニア🥺 さん
- 2020年8月18日 23時51分
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- 総合評価
ひところチェコアニメがおされな芸術の一つとして、ヤン・シュヴァンクマイエルをはじめとしてリイシューされたことがある。
東欧の馴染みのない世界で構築されたそれは、謎めいた魔法使いのような印象があるが、アラフォーアラフィフ世代にとっては、アリスと同じ年齢の頃に、ひらけ!ポンキッキのシュールな手作りクレイアニメや謎めいた映像で、同体験しているから、不思議世界の免疫は出来ている。
本作アリスでは、そのクレイアニメに似た世界を長編にした感じなので、ポンキッキ世代にはすっと入っていける作品ではないだろうか。全編に渡る手作り特撮は、本当に細かく作られていて、うさぎが手を怪我し、中身のおがくずが溢れないよう裁縫するところなど。きちんとハリと糸を元の戸棚に戻すあたりはまいったって感じ。
関連性も脈略もなく、子供の見る夢の世界のように展開される不思議の国。また、その夢も、時計にバターを塗りたくり、インクを飲んだり、ガラスも割りまくり、大人への反抗的な悪夢。アリスを囲むのはヒエロニムス・ボスの絵画のような地獄なキャラクターばかり。美少女とゲテモノは似合いますな。
そんな木製の、しかし説得力のある精巧なミニチュアの部屋を巡り、その意味のない、ほんの一時期にしか見ることが出来ない少女の悪夢に我々を導く。謎解きRPGのごとく!
ゼンマイの時計がコチコチと響く回廊。この虚しきもの、時間。
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- 不思議
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