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間諜 (1964)

監督
沢島忠
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4.50 / 評価:4件

007の影響受けた時代劇だが・・・

  • osugitosi さん
  • 2010年11月7日 2時31分
  • 閲覧数 498
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

え_3本続けて
1964年度の東映アクション時代劇のレビューとなります。

のっけからガラスの下から撮った
花札のシーン。
ただ、モノクロ作品のため華やかな効果は出ず。

内容的に、お上からの命令によって
男たちがミッションに就くという設定は
「十七人の忍者」「十三人の刺客」「忍者狩り」などと
同じように集団時代劇のパターン。
よってモノクロなのかナと思います。
が、命を受けるのは3人だけで、
彼らの個性も描かれ、各人に感情移入しやすいので
クールな感じはしません。
唄子・啓介のようなコメディリリーフも出てきますし、
人情的な部分も強調されてます。

だから、いっそうのことカラー作品にして
派手なスパイアクション時代劇にした方が
良かったと思います。

煙管に火を付けると小太刀が飛び出すとか、
巻尺から細長い刀が出たり、秘密兵器?も登場し、
明らかに007を意識してます。
1964年といえば、前年には「007は殺しの番号」が日本公開され
同じ64年には「007危機一発」も公開されヒットしてますから
当然でしょう。
クライマックスは敵の火薬工場(秘密基地)へ乗り込む、
というあたりも彷彿させます。

なのに、集団時代劇っぽく作られてるので、
どっちつかずの感は否めません。
集団時代劇の魅力?は名もない底辺の
男たちが死にもの狂いで命令を遂行し、
超人的な人物は居ない点にありますが、
この作品の場合、主人公らはスーパーヒーロー的で
あった方が、しっくり来たのではないでしょうか。

監督が、東映時代劇全盛の頃から
スーパーヒーロー的な主人公が活躍する
明るい作品を撮っていた沢島忠(サワチュー)だから
なおさら、そう感じるのでしょう。
(沢島監督作品はソフト化作品が限られてますが、
 見れるかぎりのものは、いずれレビューしたいです。)

と、不満も述べましたが、
最近のうすっぺらなものより密度も濃く、
充分楽しめる作品です。

出演者もスパイ(間諜)の命令を受け
潜行生活をする3名に
内田良平、松方弘樹、緒方拳が扮し、
内田のアニキ的なかっこよさ、それに従い、ときに反発する
未熟な松方とのコントラストが、1つの軸になってます。

悪役では、またもや天津敏!今回は忍者ではなく
出世や金のために人を犠牲にする侍役で、
絶対悪ではないので、魅力半減。
女性陣では、松方の偽装結婚の花嫁となる
野川由美子さんが、いたいけで魅力的、
敵側?の女間諜に楠侑子さん。顔を見れば分かります。
現代ものでも、この年代の作品には怪しいスパイ的な役が多い方です。
テレビでも「ザ・ガードマン」「キイハンター」などなど
名前は知らなくても見てますよ。(ただし、私と同世代者以上のみ)
あと、敵か味方かどっちつかずの田中邦衛が、面白い使われ方してます。


ということで、せっかくDVD化されてますので、
興味ある方は御覧下さい。

詳細評価

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