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人魚 (1964)

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4.13 / 評価:8件

「火の鳥」未来編を予感させます。

  • pin******** さん
  • 2008年7月31日 7時34分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

手塚治虫の実験的なアニメーションです。

海で捕まえた小さな魚から人魚を空想する少年の物語です。

空想することを許されない国の物語という設定で、レイ・ブラッドベリの『華氏451』のような設定ですが、それよりは、手塚治虫のライフワークといわれる『火の鳥・未来編』を思わせる内容です。

『火の鳥・未来編』では不定形生物ムーピの脳波による催眠状態の中で、様ざまな空想の世界に遊ぶという、ムーピ・ゲームなるものが登場します。

また、不定形生物ムーピは後半、猿田博士の人口羊水のガラスケースの中で過ごすことになりますが、このガラスケース越しのムーピゲームは、この短編アニメーションのイメージそのままです。

使われている音楽、ドビュッシーの『牧神の午後のための前奏曲』ともあいまって、リリカルな作品となっています。

でも、なぜ空想が許されないのか、世界観の説明が不足しているため、叙情に流されてしまい、本来狙うべきである社会批評的な面が薄れてしまっているのは残念です。

『火の鳥・未来編』の雑誌連載は1967年からということなので、こちらの作品のほうが先行することになるのでしょうか。

ちなみにブラッドベリの『華氏451』は1953年の発表。邦訳の出たのがいつかわから何ので詳しい方にお教えいただきたいと思います。

後年の面白味のない手塚アニメとは、比べものにならないほど優れた短編アニメーションです。

ネット上でも見ることができます。ぜひご覧ください。

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