人魚
5.0点
○゜・。。・゜゜・。。・゜○゜・。。・゜゜・。。・゜○ ある遠い国に、空想好きの少年がいました。 しかし その国では自由な空想は許されませんでした。 ○゜・。。・゜゜・。。・゜○゜・。。・゜゜・。。・゜○ 手塚治虫さんの短編アニメーションです。 魅力的で、切なくて、 苛立たしくて、感動的な8分間です。 音声は音楽だけで、台詞なし。 絵と映像の力を最大限に使って伝えてくる能力に 圧倒されてしまいます。 テーマは、『抑圧される想像』 ロマン・カチャーノフの 『ミトン』をご覧になった方に、 特におすすめです。 少し重なる要素があります。 ○゜・。。・゜゜・。。・゜○゜・。。・゜゜・。。・゜○ … お前が観ているは ただの魚だ。 いえ、人魚です。 魚だ。 人魚だ! いいや!魚だ! 人魚なんだ! いいかげんにしろ!魚だ! あれは、僕の人魚なんだ…。 彼らにはわからない、でも人魚なんだ…。 もう、彼女の姿を思い出すことも出来ない。 会わなくては、彼女に会わなくては。 今すぐ彼女の所に戻らなければ。 いますぐここを抜け出して 家までは知って… 僕の人魚に会う! ああ、それなのに、 僕の人魚が!!! ○゜・。。・゜゜・。。・゜○゜・。。・゜゜・。。・゜○ ラストシーンは大げさに言うと、 『ベニスに死す』と同じくらいの 切なくて、幸せで、美しいシーンが待っています。 余韻の深い8分間です。