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俺たちの血が許さない

hi6********

3.0

清順監督の遊び心満載

その後、日活で快作を連発する清順監督の 魁になった作品。 話は、ありがちな日活やくざ映画なので、面白くなく、 特に、主役である筈の小林旭の部分はどうしようもなく陳腐。 映画は話には見切りをつけて、カット割り、モンタージュの省略が 冴えまくっている作品である。 しかも、木村威夫のセットが素晴らしく良い。 特に、高橋秀樹の紹介(本人がいないのにも関わらず)の下りは 物凄いの一言。 長谷百合のいきのよい娘っぷりと、高橋の母との女の戦い(襖のシーン)など 遊び心たっぷりであり、しかも、大胆に省略を重ねた展開も素晴らしい。 長谷と高橋の恋愛沙汰も、見事に省略を施した展開で、見ている人を唖然と させる。 こういったかなりの実験的な手法で攻めた作品であるが、話が 本当につまらないのが、如何にも惜しい。 この映画で、やたらいきが良い演技をしていた高橋が のちの「けんかえれじい」を産んだのであろう。 小林はスターの枠のままの演技で面白みがなかった。

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