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座頭市血笑旅

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3.0

ネタバレ赤ん坊と座頭市

近代フィルムセンターでフィルム上映で見た。 しかも、この映画で共演した女スリ役の高千穂ひづるさんが 講演してくれていた。 一番の感想は、やはり映画は劇場でみるものだということだった。 私の世代で勝新の「座頭市」シリーズを劇場で見た人はまずいない。 だから、今回初めて「座頭市」を映画として劇場(近代フィルムセンター なので、劇場ではないが。。)で観ることができ、映像の美しさと 画面の構図が非常に計算されて作られていることに気がついた。 内容は、赤ん坊を背負って旅をするはめになった「座頭市」が その道中で命を狙われていくというもの。赤ん坊の本当の親がいる 村まで、赤ん坊を「座頭市」が連れて歩くというロードムービーだ。 さすがは勝新のあたり役「座頭市」である。赤ん坊を抱えての不利な殺陣も 見事に決めてしまう。そして、盲目の「座頭市」が最後には赤ん坊に感情移入 して、自分の子供として育てるとまで言わせてしまうという異色な内容に なっている。 女スリ役の高千穂さんのアップが数回出てくるのだが、これがまた美しい。 元宝塚出身はモノがちがいまっせ~という感じだ。 感想としては、ラストの殺陣である、「座頭市」に燃え盛る火がついた 棒で周りを固めて、座頭市を殺そうとするシーンは見事である。 あの座頭市の着物に火がついて、そのまま刀を振りかざすシーンはすごい。 ただし、やはり映画、こんな危機も座頭市の腕にかかっては突破できて しまうというところがミソなのだが。。 お涙頂戴ムービーになっていることは間違いないが、座頭市と赤ん坊の 組み合わせと、それにまつわる義理、人情物語はあのリュック・ベッソンの 「レオン」を少しだけ髣髴とさせる。とにかく、座頭市シリーズの中でも 異色な作品ではないだろうか。

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