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黒の超特急 (1964)

監督
増村保造
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3.67 / 評価:9件

「おれにもよこせ」の帰結

  • 文字読み さん
  • 2010年6月15日 22時52分
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    • ★★★★★

1964年。増村保造監督。東京の不動産屋(加東大介)と組んだ土地買収で儲けた岡山の小さな不動産屋(田宮二郎)だったが、実は新幹線の博多への延伸がからんでさらに巨額の儲け話だったことを後で知り、「おれにもよこせ」とさらに要求していく話。最後に殺人事件まで起こって「おれにもよこせ」の悲劇的な帰結が明らかになります。

純真な正義漢が正義に駆られて行動するのではなく、ギラギラした上昇志向を隠さない若者が欲望を追求していく。率先して強請りやタカリをして「お前はもっと儲けただろう、だからもっと金を出せ」という主人公にはまったく感情移入できません。服従者の発想。とにかく金がなければ大物になれないという主人公の先には、その欲望自体が本当に自分のものなのか、大物になってどうするのだ、という根源的な問いが待っている。

高度経済成長時の日本の現代的問題(新幹線、汚職)や、強請りやタカリと情報の問題(一番知っている人間が一番強い)、金儲けに走っているうちに何が目的なのかわからなくなる問題(自己疎外)などは見事にえがかれています。しかし、基本的にセリフが多すぎるし、カメラワークにも特徴がないし、編集もやっつけ仕事的。シリーズ物だということはわかるけれど。

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