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黒の超特急 (1964)

監督
増村保造
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3.67 / 評価:9件

欲まみれもほどほどに

  • iz さん
  • 2010年7月8日 9時20分
  • 閲覧数 523
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

黒シリーズといわれていますが、
増村フリークの私は増村作品のみチェック(笑)

今回は新幹線建設にかかわる土地買収をめぐる攻防です。

この作品のおもしろいところは、対決が「悪対悪」だという点。
一発当てて起死回生の儲けをたくらむ不動産屋・桔梗(田宮さん)と
うまく立ち回って一攫千金を当てた不動産屋・中江(加東さん)の
欲望渦巻く対決です。

ひょうひょうとした加東さんとギラギラした田宮さんの闘いは
なかなかの見ごたえでした。
新幹線公団理事(船越さん)の秘書(藤さん)に目をつけ
買収予定地を秘密裏に聞き出し先回りして買い付けた中江もずるがしこいけど
その秘密を知って彼をゆする桔梗もあくどい。
でもストレートに攻める桔梗に対して
裏であれこれ画策する中江の方が一枚上手でした。
2人のたくらみを知った秘書や気の弱い理事も巻き込んでの
大金を掛けた情報合戦が繰り広げられます。


途中までものすごくギラギラしていた桔梗ですが、
殺人事件に発展したとたんいきなり善人になっちゃったんで
ギラギラにはまっていたのに肩透かしをくらっちゃった。
ラストは意外とあっけなく感じてしまいました。



成瀬作品にも常連の加東大介さんはかわいらしい顔立ちなので
気のいい庶民みたいな役がぴったりはまりますが
今回のように悪人役もこれまたいいんですよねえ。
前にもどこかのレビューで書いたかもしれませんが、
今の俳優さんで言えば、小日向文世さんのようなバイプレイヤーです。

彼がひょうひょうと立ち回るたびに
濃いお顔の田宮さんの眉間がどんどん深くなっていって
こんな様からも
「あ、桔梗は中江に太刀打ちできないや」
と思わせる効果をもたらしています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
  • 絶望的
  • かっこいい
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