五瓣の椿
3.9

/ 15

27%
60%
0%
0%
13%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

本編配信

スマートフォンご利用の方はアプリから視聴できます。

予告編・動画

作品レビュー(5件)

悲しい20.0%切ない20.0%かっこいい10.0%絶望的10.0%知的10.0%

  • pin********

    4.0

    僕は岩下志麻さんが苦手でして。

    原作の山本周五郎は大好きな作家。 この原作は一種のクライム・サスペンス。 時代小説でありながら現代的で面白く読めました。 野村芳太郎の演出は重厚だし、悪くないのですが、主演の岩下志麻がどうもイメージじゃありません。 僕としてはもっと可憐な少女を思わせるような女性をイメージしてたんだけど、岩下志麻じゃ強すぎませんか。 極道のイメージが強すぎちゃって、復讐の情念がどこかに飛んで行っちゃったような気がします。 あ、でも、いい映画ですよ。

  • jig********

    4.0

    岩下志麻さんがね、すごくいいんです

    第一部、第二部と二部構成でちょっと長めなので、 最初は気を抜いて観てましたが、 徐々に女性の行動の意味と生い立ちを知ると かなり引き込まれてしまいました。 簡単に言うと女性が男をどんどん殺して行くのですが、 何がどうなってるんだ?と思っていたら 結構なわけありでしたというのは後の話。 主人公は岩下志麻さんでしたが、 殺しをする意思というか凄みというか、 ちょっとしたホラーのように怖かったりしますが、 彼女の鬼気迫る殺しの数々には 彼女の運命がそうさせてしまったわけで・・と、 後半になって彼女に感情移入してしまうのです。 彼女の非道な部分と女性としての美しさと 可憐さというのが色々入り混じっていて 彼女という人に惹かれてしまうだろうなと思います。 たぶん原作を読んでいてもそのように感じられるのではと 思いますが、映像で観て岩下志麻さんの表情と その込められた思いを考えるとなんとも切ない。 本はそれなりに読む方で、 ミステリーやら推理小説やらは好きで読みますが、 時代劇的な古い時代設定の話は全然読まないんですよね。 歴史小説は好きなんですが。 でも、この作品を観てみるとこういう時代の作品も 面白いかもしれないと思いました。 本作は映像で観ちゃったので読むかどうかは微妙ですけど。 後半、事件を追う人(加藤剛)、 当時は何て言う役職か忘れましたが出てきまして ちょっとした刑事もののようでなかなか面白い。 事件を解決したい刑事、捕まるわけにはいかない主人公。 それぞれの思いが交錯して話が盛り上がるあたり 今でいうところの刑事ものぽくて悪くないなと感じました。 岩下志麻さん演じる主人公が 殺人者として人を殺したり、それをやり遂げている時には 非常に厳しい表情で悲壮感たっぷりなのですが、 後半になって笑顔が戻るところがあるのです。 そこの時の表情がすごくいいんですよね。 清々しく晴れ晴れとした綺麗な笑顔で こんな事件を起こしていなかったら彼女の将来は 明るかっただろうに・・と観ている人は思うはず。 意外なところで意外といい作品に巡り合える。 以前は1990年以降の作品+1980年代のメジャー作品くらいしか 観ようとも思ってなかったですが、 古くてもいい作品てあるものだなと思いました。 合う合わないというのがありますが、 これからも古い作品も観て行きたいと思います。

  • mn2********

    4.0

    岩下志麻は、大女優です

    岩下志麻ファンの友人の薦めで見たものです。友人の薦めがなければ、知りもせず、決して見ることができなかった映画だと思います。薦めてくれた友人に感謝です。 1964年、野村監督の映画です。 一部と二部に分かれ、163分。途中休憩も入る(昔は休憩は入る映画ありましたが)超大作。後半ちょっと長く感じた分、一つ星減点なんですが。 映画の初め、「必殺シリーズ」の原点かと思いました。 「必殺シリーズ」結構好きだったんです。 最初の緒方拳。針の復讐、一番良かったと思い出しました。 この映画、「おしの(岩下志麻)」が、かんざしで殺します。 江戸時代の話。「必殺」って思いました。 ところが、見ていくと、 この映画、「必殺」の単純な復讐劇でない、奥の深さが出てきます。 真面目で、美しい「おしの」。 彼女の秘められた過去、想像を超えた酷さがありました。 彼女の復讐、あまりにもかわいそうだと思いました。 ある意味、この映画も救いがないのですが、 後半長いと感じた部分、加藤剛の登場により、 「この世の希望」みたいなものも描いています。 音楽は、切ない。単純なメロディーって感じます。 それでも「おしの」の思いをしっかり伝えていました。 主人公「おしの」を演じた岩下志麻。 友人はファンなんですが、「極道シリーズ」としかイメージありませんでした。 友人の薦めで、岩下志麻の昔の作品、 何作か見たのですが、すごい女優って感じます。 この映画の「女の情念」、見事に伝えきってます。すごかった。 岩下志麻って、大女優だって思いました。 中々見れない映画だと思います。レンタル屋にも置いてないのではないかなって思います。でも、めぐり合う機会があれば、是非みていただきたい映画です。

  • sa2********

    4.0

    椿は三十郎だけではない

     原作 山本周五郎     監督 野村芳太郎  脚本 井出雅人 原作は山本周五郎になっているが、1940年に発表されたコーネル・ウールリッチ名義「黒衣の花嫁」(ウイリアムアイリッシュ)が原案である。 1959年に連載され、1964年に映画化された。 設定を江戸時代に移すなど大幅に換骨奪胎されていて、若い女性が近親の復讐で男を次々殺す、という共通点しか見つからない。 この程度でも現在では問題視されるケースもあるだろうが、戦後すぐの頃では、山本周五郎の幅広い読書力を賞賛すべきだろう。 黒衣の花嫁同様ミステリーである。当時としては復讐ものはまだ珍しく結末も至当なもので、当時から現在に至るまで人気がある。 演劇・TV・映画で1964年から2005年までに17回も公開されている。 TVでは2001年NHN金曜時代劇で国仲涼子主演5回シリーズが放送された。 復讐というのは人間の本能にも似た感情なので、爽快感を求める娯楽作品以外では扱いが難しい。どうしても復讐者=悪となる。何故復讐が悪なのか。その答の一例がこの映画のラストにある。 加藤剛演じる奉行にラストで岩下志麻が語るセリフが実に的確に事の本質を衝いていると思う。 こうしたヒューマンな教示がこの作品の底辺にある為いつまでも安定した人気があるのだろう。 そしてその内容は山本周五郎の長編小説には度々登場し繰り返し語られる。いわば周五郎作品の主題の一つでもある。 しかしこの映画の最大の魅力は岩下志麻姐さんだろう。この頃23歳、すでに木下恵介、小津安二郎、小林正樹作品に出演している松竹の看板女優だ。本作までは清純派の清楚で生真面目な役が多く、同年公開の「道場破り」では妻役であったもののまだ生硬さがあり、夫婦の情感が上手く演じられていなかったような気がした。(相手役が長門勇のせいか?) 本作は163分の総天然色映画でそのほとんどのシーンに志麻姐さんは登場していて様々な種類の表情を見る事ができる。 男を誑し込んで寝間で簪を武器に刺し殺すのが手口なのだが、直接の濡れ場は無いものの妖艶な表情を見せることもある。潔癖で一途な思いを吐露する場面もあり、硬い蕾が徐々に膨らみをもって柔らかくなり、華麗に開花する風情を感じさせる。 殺され役も小沢昭一や西村晃、伊藤雄之助は当然としても二枚目役が多い田村高廣が最初に殺されるのも面白い趣向だ。 周五郎作品には時々とんでもなく淫蕩な女が描かれる事があるが映画に登場するのはこの作品だけかと思う。 その淫蕩な女を左幸子がお歯黒を付けながら熱演しているが、志麻姐さんの実の母親役というのは実年齢的にかわいそうな気がした。市原悦子も今と変わらないセリフ回しで登場している。 連続殺人犯が意味ありげな証拠品を残すという設定は数多くあり、本作では椿がそれにあたるのだが、犯人しかその意味が判らないというのは現在では物足りない。小説の時点から50年経過してればやむをえないだろう。 ミステリーとしては賞味期限が過ぎているかもしれないが、復讐譚ドラマとしては今でも充分面白い。 安定したストーリー展開と納得できる結末、志麻姐さんの魅力満載で飽きずに見られる。 明日にでも復讐で男を殺す予定があり、今晩映画を見る時間のある女性は必見だ。身に覚えのある男性は予防のためにも観ておくのがいいだろう。

  • いやよセブン

    4.0

    清純な岩下志麻の頂点

    岩下志麻の、岩下志麻による、岩下志麻のための映画。 原作は山本周五郎、監督が野村芳太郎、3時間弱の大作です。 夫が病気で死にかけているのに淫蕩三昧の母親、父親が大好きな娘は母親が許せない。 おまけに自分の父親は別にいるなんて聞かされ、復讐の鬼と化す。 長尺物ではあるが、岩下志麻の美しさ、凛々しさに酔いしれて時間を忘れる。 その後の岩下志麻には妖艶さが加わり、大女優に。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


基本情報


タイトル
五瓣の椿

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-