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五瓣の椿 (1964)

監督
野村芳太郎
  • みたいムービー 5
  • みたログ 45

3.87 / 評価:15件

岩下志麻さんがね、すごくいいんです

  • jig******** さん
  • 2011年3月10日 6時59分
  • 閲覧数 1491
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

第一部、第二部と二部構成でちょっと長めなので、
最初は気を抜いて観てましたが、
徐々に女性の行動の意味と生い立ちを知ると
かなり引き込まれてしまいました。


簡単に言うと女性が男をどんどん殺して行くのですが、
何がどうなってるんだ?と思っていたら
結構なわけありでしたというのは後の話。
主人公は岩下志麻さんでしたが、
殺しをする意思というか凄みというか、
ちょっとしたホラーのように怖かったりしますが、
彼女の鬼気迫る殺しの数々には
彼女の運命がそうさせてしまったわけで・・と、
後半になって彼女に感情移入してしまうのです。


彼女の非道な部分と女性としての美しさと
可憐さというのが色々入り混じっていて
彼女という人に惹かれてしまうだろうなと思います。
たぶん原作を読んでいてもそのように感じられるのではと
思いますが、映像で観て岩下志麻さんの表情と
その込められた思いを考えるとなんとも切ない。


本はそれなりに読む方で、
ミステリーやら推理小説やらは好きで読みますが、
時代劇的な古い時代設定の話は全然読まないんですよね。
歴史小説は好きなんですが。
でも、この作品を観てみるとこういう時代の作品も
面白いかもしれないと思いました。
本作は映像で観ちゃったので読むかどうかは微妙ですけど。


後半、事件を追う人(加藤剛)、
当時は何て言う役職か忘れましたが出てきまして
ちょっとした刑事もののようでなかなか面白い。
事件を解決したい刑事、捕まるわけにはいかない主人公。
それぞれの思いが交錯して話が盛り上がるあたり
今でいうところの刑事ものぽくて悪くないなと感じました。


岩下志麻さん演じる主人公が
殺人者として人を殺したり、それをやり遂げている時には
非常に厳しい表情で悲壮感たっぷりなのですが、
後半になって笑顔が戻るところがあるのです。
そこの時の表情がすごくいいんですよね。
清々しく晴れ晴れとした綺麗な笑顔で
こんな事件を起こしていなかったら彼女の将来は
明るかっただろうに・・と観ている人は思うはず。



意外なところで意外といい作品に巡り合える。
以前は1990年以降の作品+1980年代のメジャー作品くらいしか
観ようとも思ってなかったですが、
古くてもいい作品てあるものだなと思いました。
合う合わないというのがありますが、
これからも古い作品も観て行きたいと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
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