執炎

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執炎
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(4件)

悲しい12.5%セクシー12.5%ロマンチック12.5%切ない12.5%勇敢6.3%

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ鉄橋の途中に避難所があったんだ!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kih********

    4.0

    これじゃ戦争には勝てない

    平家落人の集落、とはいえこの女性は知的で勝気な、どちらかといえば現代的に見える。村の因習を破って、漁師町の青年と結ばれる。双方とも、地域では有力者の若者だ。 夫は召集によって致命的な怪我を負って帰還する。嫁はそれを奇跡的に全快させてしまう。それを期に、二人は山に逃げて愛の別天地を創り出す。そこに再び赤紙が来る。嫁は、夫の怪我を全快させたことを悔やむ。負傷のまま不自由な体であれば再召集は免れたからだ。村の因習に逆らうことも、奇跡と云われた治療も、社会と断絶して山に引きこもることも簡単にやってのけるパワフルな女性も、軍や国には逆らえなかった。 彼は戦死する。これには嫁さんもなす術がない。パワーもない。海に向かって走り出す。すべてを悟った母親は、この娘には「辛抱だけが欠けている」と嘆く。 諦めるしかなかった。辛抱するしかなかった。そういう戦争だった。そういう戦争が勝てるはずはない。勝てるはずがない戦争はやってはいけない。(勝てる戦争だったらやっていいかといえば、それはまた別の話。)

  • iwa********

    2.0

    「清作の妻」を見よ!!

    「執炎」こんな単語あるの?辞書で調べてみたけれどなかった。 ラストで「思うに、執念とは憎悪や怨恨のみに宿るものではなく・・・」なんて学校の授業のようなナレーションが入る。アァ、そうですか、それでなんなのって感じで観ていた。画面から執念、情念はまったく感じられなかった。ナレーションで説明してしまうからだ。本来は演技、演出でみせるのではないか。  きよのが包丁を持って拓治の脚を切ってやると云う場面がある。あたりまえだがそんなことはしない。しかし増村保造の「清作の妻」を見よ!夫を独占したいため、戦場へ出兵させないために夫の目を潰してしまうではないか!この凄まじい情念と比べたら「執炎」のそれは、囲炉裏の炎の前で能を踊っても「清作の妻」の脚元にも及ばない。  平家落人部落、能など舞台設定は揃っているのだが、まったくとってつけたような感じで活きていない。  浅丘ルリ子の出演百本記念作品ということだが、都会的なルリ子には合っていない作品ではないか。しかし映像が素晴らしいので★二つ。  死の配達人のような宇野重吉の存在感が際立った

  • khm********

    3.0

    世紀の美女・浅丘ルリコと二枚目・伊丹一三

    伊丹十三ファンの僕としては二枚目俳優・伊丹一三時代のこの作品は以前から観たかった。平家の落人部落の姫が丹後の網元の御曹司と運命の恋に落ちて…という製作当時(東京オリンピックの年で、新幹線も、TVもある。衛星中継も)でも相当時代がかった話。戦争に引き裂かれる男女、というのは第二次世界大戦の惨禍を描くという戦後日本映画の重要な主題のひとつ。僕はこの映画の作られる1年前の生まれだが当時の人々にとっては当然、切実、というか身近な題材だったはずだ。 あの有名な余部鉄橋をはじめ丹後にロケした風景が美しい。おそらく実際の地元の人々が大勢出演しているが、21世紀の日本人とは顔が違う!もはやあの時代を舞台とする映画はリアリティを持ち得ないのだ! 神秘的な落人部落、漁村、大戦、能、という古い道具立てだがそこに自分の夫を「拓ちゃん」と呼び、世間の因習にとらわれず自分の感情を表現する女、という戦後的・現代的なヒロインを配置したところが現代(当時)の映画なのだろうか。もっとも、直線的で過剰な情念とは能の普遍的なテーマだが。恋人に焦がれる過剰な情念を能と重ねて描く、というのは珍しい。そもそも能に関心を示す日本映画は溝口・黒澤以外では極めて稀でしょう。しかし平家の落人部落に能が伝わっている(能楽の確立は当然平家滅亡以後)ということはそれほど閉鎖的でもなかったということか? 宇野重吉演じる役場の戸籍係が召集令状配達人兼戦死通知配達人を務めている。黒いコートを着て帽子を被り、マスクで顔を隠している。自転車に乗って村を回る。死神に見える。 鈴木瑞穂のナレーションを多用する脚本演出はあまり関心しない。ここは日本映画の弱さ。 やはりこれは浅丘ルリコの映画(日活のスターシステムの映画、当たり前だ)。神秘的で浮世離れしたこの役は誰でもできるものではない。台詞の滑舌が明瞭で、美しい。こういう人が現在は稀だ。快活な少女の前半、能面そっくりになってゆく後半、どの顔も、どの角度も極めて美しい。今更ながら日本映画史上屈指の女優、屈指の美女だ。おまけにチラ、とヌードまで披露。びっくりした!対するわれらが伊丹一三、浅丘ルリコの相手役にはちょっと荷が重い。端正な顔、筋肉質の長身、でも彼はロマンチックじゃない!二枚目として成功しなかったのが判る。あの顔で(晩年まであまり変わらない、逆にいうと若々しくない)あの声で喋られると後年の伊丹映画の予告編か、味の素マヨネーズのCMかと思ってしまう。しかし、作中で着ていたワークシャツ、帽子、襟なしのシャツ、ハーフコート、コーデュロイのズボンなどはもしかして本人のセレクトか? 名作・傑作とは言えないが、美しい佳作。現在作られている日本映画の大半よりも水準は高い(これも当たり前か?)。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
執炎

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
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