幕末残酷物語
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)


  • coo********

    5.0

    加藤泰の意欲作!

    狭い屯所に閉じ込められて洗脳を受ける男達。 抵抗する者を粛正するテロリスト集団新撰組。 目的を見失った男達の行く末は、無益な殺戮。 その殺伐とした雰囲気の中で、大胆にも燃え上がる男女。 大川橋蔵がいつもの2枚目とは違う役どころに挑戦。 歌舞伎の女形で培った気品を、押し殺し、 自ら残酷化していく青年を熱演。

  • bakeneko

    5.0

    ネタバレ素顔の大川橋蔵!

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • bel********

    5.0

    新撰組のドロドロ

    監督は加藤泰。(助監は鈴木則文だったかな。。) 新撰組の血生臭い内情を描いた映画です。 世間で知られているような華やかな活躍は描かず、 厳しい規律に縛られた、制裁ばかりを描いた作品。 本来は飢えた狼のような輩の、人斬り集団ですから、 こういう描き方は高く評価したいと思います。 主演は大川橋蔵。内面に何かを秘めたいい演技です。 朱に交われば赤くなる、という諺を体現したかのように 人を殺めることに慣れていく様は見事。 慣れねば本来の目的を果たせないのです。 ヒロインには藤純子。互いに淡い好意を抱きつつ、 蔵の奥に自ら進み行き、お話だけとか言いながら、 嫌よ嫌よと言いながら、熱い接吻に流されて・・・。 閉塞感のある陰気な屯所において、情念のままに 求め合う姿は人間そのものではないかと。 最後の壮絶な斬り合いは実に見事。 もうね、あの集団は行き詰まってますから 好きなだけ殺し合えばいいと思うのですが、 残された藤純子だけが可哀想かなと。 互いに惹かれ合い、結ばれた2人だからこそ、 あの最後はグッとくるものがあります。 最後になりますが、映像の見せ方が実に良い。 モノクロであるからこその美があります。

  • beatles_fab4

    4.0

    リメイクしたら

    新選組内部を題材にした作品。新選組といえば“池田屋”って感じですが、そのシーンはおろか、街中での斬り合いもありません。物語は屯所内で最後まで進行します。最初は退屈でしたが、見終わったあとに、「あっ、そういうこと」と思いました。惜しむらくは、新選組のキャラクター設定がメチャクチャ(特に沖田)、主演が野暮ったいです。いろいろ整理し、主人公の緊張感(最後まで見ればわかる)などを描くなどしてリメイクしたら、イイ作品になりそうです。

  • ********

    5.0

    目的―手段の一本道、と

    1964年。加藤泰監督。殺戮集団と化した新撰組に新しく入った江波(二代目大川橋蔵)は腰が引けた臆病者だったが、屯所の娘(藤純子)といい感じになる。次第に人斬りマシーンと化していく江波だが、実は大いなる目的を抱いていた、、、という話。ほのめかしと冗談の対象である新選組内部の男色の描き方と、対照的に大胆な男女の絡みの描き方は、その後まったく正反対に大島渚監督「御法度」1999年にも影響を与えているかも。 目的のために手段を選ばぬ人斬り集団となった組に対して、疑問を抱く幹部が次々と粛清されていく。もはや幕府も薩摩も長州も「勤王」という目的なのにどうして殺しあうのかと江波のセリフで「目的」の相対性が暴かれています。しかし江波自身が復讐という「目的」のために新撰組に来ていたことがわかり、つまり男たちは「目的」とは関係なく、とにかく殺しあう。 それがしきりに強調される屯所のなかの一本道(その行き止まりには殺すのもけがらわしい性病の隊士が死ぬまでとらわれている)。目的―手段にとらわれてしまった男たちの末期の道が視覚的に表現されています。そして江波がそこに追い込まれると道の脇に立つ蔵から(つまり一本道の横から)必死で叫ぶ藤純子。一本道とその途中でふと出会ってしまった恋の脇道。すばらしいセットです。抵抗しながらキスしてしまう藤純子の大きく見開かれた目にも注目。

  • fna********

    4.0

    新撰組の真実

    加藤泰監督作品が観たくなり、ビデオ屋でようやく探しあてたのが この「幕末残酷物語」である。 先日読んだ本、「加藤泰 映画を語る」の中に、加藤監督がいかに カメラの「ローポジション」が好きで、自分の映画作りを目指していたが 綴られていた。その中で、新撰組を題材にした映画は沢山あるが 実際の新撰組の真実にせまった映画が少ないことについての記述があった。 加藤泰曰く、「新撰組とは幕末に政府から雇われた政府公認の暴力組織で あった。」というのだ。 なるほど、加藤監督の「幕末残酷物語」を見る限り、新撰組の描き方は 他の新撰組映画とは異なっているような気がする。 映画でタブーに挑戦し続けた監督、大島渚の映画「御法度」の新撰組と 加藤泰の「幕末残酷物語」はどこか雰囲気が似ているような気がした。 もちろん、一方は新撰組の中の男色を問題にしているのに対し、 加藤泰の新撰組は内部抗争をはらんだ描き方をしているのが特徴だ。 特に印象に残ったのは、やはり加藤泰が映画でこだわって描いた部分である 「男」と「女」の情念である。 ラストはどうなるかは言わないが、是非、一度観て欲しい。 あのラストシーン、「男」と「女」の情念の世界を見事に映像で見せきった 加藤泰監督はすごい監督だ!と唸ってしまった。 次は、加藤泰作品の中でも有名な「瞼の母」を見るつもりだ。

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