ここから本文です

花実のない森 (1965)

監督
富本壮吉
  • みたいムービー 2
  • みたログ 10

3.33 / 評価:6件

メラメラ~(暖炉の裏からの視点)

  • bakeneko さん
  • 2012年2月21日 11時21分
  • 閲覧数 1135
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

推理小説の巨匠:松本清張の原作の映画化ですが、杜撰な脚本&俳優のオーバーアクト&無意味に凝ったカメラアングルによって、“天然ボケバカミステリー”となった怪作であります。

え~、松本清張が戦後の日本ミステリー界の大御所であったことは揺るぎ無い事実なのですが、沢山の原作の映画化作品には意外と上出来なものは少なく、寧ろ怪作としか言いようのないものが多く残されているのであります。
ウエットな盛り上がりは一級品だけれど“推理物としての論理性”に問題点がある―「砂の器」(ちなみに原作はもっと変!)
原作共々犯人を確定する証拠としては弱い(=可能性を示唆しただけ)―「点と線」
“おじいちゃんの我慢風呂”クライマックスに瞠目する(結局真相は不明)―「眼の壁」
なにも推理するところが存在しない―「張り込み」
等、名優の演技によって人間ドラマとしては見応えがあるのですが、ミステリーとしてはものたりない部分が残るものが多いのであります。

本作は、推理物としての合格水準に達しない=杜撰な脚本によって、寧ろ“トンデモ馬鹿ミステリー”として、愉しめる映画となっていて、
女のことしか頭にない―主人公:園井啓介
場面変換で必ず着替える―若尾文子(僅かな時間で髪型まで!)
怪しさを前面に押し出す―田村高広
そして、他に幾人かの容疑者?が出てきますが、どう考えても犯人は一人しか思いつかない設定に“何か凄いトリックがあって予想外の人間が真犯人なのかな?”と期待すると...。

また、ヒッチコック映画の持ち味である=“意外な場所からの視点”へのオマージュ?である“凝った映像アングル”が目白押しの作品でもあり、撮影の小原譲治が映しだす“暖炉の炎の内側からの視点”を始めとした拘り映像視点に、“こんな事をする暇が有ったら本筋を何とかした方が...。”と突っ込みつつ見入る映画でもあります。

それでも、若尾文子さんの美貌と衣装に加えて、江波杏子、船越英二、角梨枝子、浜村純らの豪華競演を眺める事の出来る作品で、出来の悪い“火サスや土ワイ”レベルの脚本と変なカメラアングルに突っ込みを入れるながら楽しめる?映画であります。


ねたばれ?
1、”他に事情を知っている者は一人だけ”ならば何故被害者たちは驚かなかったの?
2、山口(岩国)訛りを舐めるな~

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 笑える
  • 楽しい
  • ファンタジー
  • ゴージャス
  • 不思議
  • パニック
  • 勇敢
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
  • かわいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ