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裏階段

bakeneko

5.0

ネタバレいっ何時からそこに?

井上梅次のヒッチコック趣味が最も色濃く出た作品の一つで,その溢れんばかりの愛情で“トンデモ”映画へと昇華された作品となっています(凄いよ♡)。 本作は,“初級ヒッチコック検定”作品であります(「シャレード」も入っていますけどね!)。 ヒッチコックパロデイ映画として筆頭に挙がる“「メルブルックスの新サイコ」よりも本作の方がマニア度&作品としての纏まり&トンデモ喜劇性で勝っているんじゃないかなあ”―と思わせた映画で,東宝からわざわざ借りてきた司葉子のキム・ノヴァク風のミステリアスな役柄もヒッチコック風ロマンチックスリラー雰囲気を良く出していますが,終盤からの怒涛のトンデモ活劇によって本作は「黒蜥蜴」レベルの怪作となっています。 次々と出てくるヒッチコック作品の引用を確認しながら推理して観ていると,終盤の破壊的な決着に度肝を抜かれる展開で,シリアスな性格だと思っていたのに“天然”であることが露呈する―主人公&ヒロインも含めて,全員異常なキャラクターが繰り広げるクライマックス混乱活劇に,観客が椅子から転げ落ちる映画であります。 劇場が笑いで揺れた怪傑作で,しばらく“思い出し笑いをしてしまう映画”であります。 ねたばれ? みんな仲良くビターン!(田舎道で車に轢かれた蛙みたい!)

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